27歳でニートになった30歳の女性がスーパーのパートに就職するまでの話

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私はとにかく外に出たく無い気持ちがありました。

見た目にコンプレックスがあり、人目が気になってしまうのです。

働かずに自分の家にいる時が一番安心出来たのです。

短大卒業後、入社した会社が倒産、そしてニートに

私は短大を卒業してから地元の会社に就職しました。

小さな会社で、社員数は少なくおじさんばかりの会社でした。

見た目にコンプレックスがあり、同年代の人が苦手だった私には唯一働きやすい場所でした。

同年代や若い人がいると、自分の見た目に引け目があるせいで自信を失ってしまうのです。

元々人見知りでコミュニケーションを取るのが苦手、見た目も悪い私にはこの人付き合いの無い会社はありがたい仕事場でした。

しかし、会社は経営悪化が改善されずに倒産してしまったのです。

私が27歳の時でした。

両親はすぐにでも新しい職場を探す様に、私に言いました。

しかし、新しい人間関係を作る事にとても抵抗があったのです。

私はとにかく人付き合いがしたくない気持ちで一杯でした。

結局、そのまま逃げる様にニートになったのです。

ニート生活は安心と不安が一緒

最初の数か月は両親も仕事を見つける様に毎日言ってきました。

しかし、すっかり諦めて静かになると、私は安心してずっと家の中で過ごしました。

外に出ればお洒落で綺麗な女性不細工な女性を馬鹿にする男性がいます。

そんな人から逃げたくて人付き合いを避ける様になってしまったのです。

自宅には私の見た目を馬鹿にする敵はいません。

安心出来る場所ですが、やはり仕事をしていないのは不安が付きまといます。

貯金もどんどん減っていきますし、友人の変化にもいら立ちを覚えます。

友人は恋人を作ったり、仕事で成功したりしています。

ニートの私は全く変化の無い生活しかありません。

次第に友人を妬む事が多くなってしまいました。

安心で快適だったはずのニート生活は、不安と焦燥で一杯でした。

恋人を失いたくないから始めた就職活動

しかし、そんな私にも恋人が出来ました。

インターネットで知り合った人です。

その人は私の性格や趣味が合う所を好きだと言ってくれたのです。

お互いにもう30歳だったので、結婚を視野に入れた交際をする事になりました。

しかし恋人はニートは駄目だと言うのです。

私にとって恋人は唯一無二の大事な存在です。

絶対に失う訳にはいかなかったので、仕方無しに就職活動を始めました。

私の悪い部分を改善する工夫と努力

しかしそんな理由で就職活動をしても上手く行きません。

何社か地元の会社を面接しましたが、正社員での雇用にはなりませんでした。

思えば服装はちゃんと出来ていても、仕草や話し方、おどおどした態度がいけなかったのでしょう。

もうすっかりと嫌になってしまった時に友人に相談しました。

友人は、厳しく私の悪い所を教えてくれました。

世間や仕事を舐めている所、はっきりしない態度など、改善すべき事を教えてくれたのです。

それまで私は自分に甘く嫌な事から逃げてばかりでしたが、生まれ変わる最後のチャンスだと思って悪い部分を改善する努力をしました。

面接は見た目と態度が大事だと教わり、面接の練習もしました。

そして努力の甲斐もあり、パートですが仕事に就く事が出来たのです。

地元のスーパーのパートですが、就職出来た達成感は今でも忘れません。

就職が私の心を強くした

就職が出来た事は、自信に繋がりました。

若い頃は見た目のコンプレックスで対人恐怖症だと思う位に人と接する事が嫌でした。

しかし現実は他人はそれほど自分を見ていません。

気にする必要も無く、ただ働けばいいだけの事だったのです。

まとめ

私は見た目のコンプレックスを理由に仕事や世間から逃げて楽なニートの道を選びました。

しかし実際はニートでいる事は不安の塊です。

仕事をすれば、自然と自信がついて心が強くなるのです。


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