7年間職歴なし29歳ニートが海外アパレル会社に正社員で就職できた話

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私は22歳からニートになり、29歳までの7年間自宅の安全を守る自宅警備員として生活していました。

ここでは、7年間のブランクを乗り越え正社員雇用された方法、その時の職種の選択や、面接時の意外なテクニックをご紹介します。

新卒入社した会社を退職し、22歳で無職になる

私は音楽関係の専門学校を20歳で卒業しました。

しかし当時希望していた音響関係の仕事には就くことが出来ませんでした。


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実家暮らしでしたが仕事をしないのは親に申し訳なかったので、人材派遣で大手のパン製造の会社の倉庫に勤務する事にしました。

他の仕事に比べて時給がずば抜けて良く、実家にもある程度のお金を入れる事が出来ていたので、仕事に不満はありませんでした。

しかし1年が過ぎた頃、身体に不調をきたし退職を余儀なくされたのです。

仕事は倉庫内の作業でした。

倉庫自体が冷凍庫になっており、私は重度の凍傷から右足の膝下からの感覚が無くなってしまうという思わぬ事態になっていたのです。

そのまま無理をすれば一生感覚は戻らない状態になってしまうという深刻な状況でした。

しかし冷凍庫外の仕事をすれば、自然治癒も時間はかかるが可能という事でした。

結果、仕事をやめる事にしました。

退職後、友人に誘われたのはデリヘルの運転手!?

仕事を辞めて少しの間フラフラとしている私に、友人の父親が風俗を始めるから運転手が必要なのでやってみないかと声をかけてくれました。

いわゆるデリバリーなヘルスの送迎担当の運転手です。

日給5000円と安かったのですが仕事自体は忙しくなく、日中は事務所で電話対応やお茶くみをしている事がほとんどでした。

自分なりにやりがいを見つけて仕事に取り組んでいました。

しかし1年後、経営者である友人の父親が脳梗塞で倒れ、命に別状はありませんでしたがデリヘルのお店は閉店する事に。

2年間に2度の失業を体験した私はなんだか疲れてしまい、次の仕事を探す気になれずに自宅でしばらくの間休息を取ることにしました。

22歳無職、気がつけば7年の歳月が過ぎていた

22歳からしばらく休息を取ろうと、自宅で何をするでもなくゴロゴロとしていました。

一日中テレビを見て過ごしていると、徐々に友人たちとも疎遠になり孤独を感じるようになりました。

そんな時にニュース番組で、海外のゲームが今非常にブームになっているという話題をみました。

何気なくそのゲームを調べてみると、日本でもサービスが開始されていました。

オンラインゲームがまだ日本に少ない頃だったので、私も興味本位で始めてみることにしました。

自宅にいながら多くのユーザーとコミュニケーションが取れる事に喜びを覚え、だんだんとオンラインゲーム主体の生活にシフトする事に。

ゲームのイベントや知り合ったユーザーが多い時間帯に起床時間を合わせ、寝る時は連続プレイで体力の限界が来たときに寝る。

そんな生活をしていると、ゲームの中ではある程度有名なプレイヤーになりました。

私はこの世界で生きている、そんな実感を覚えて充実した日々を送っていました。

気がつけば自宅にこもってから7年の月日が過ぎており、就職という考えは自分の中から消えていたのです。

母親の突然の入院で想像した暗い未来

そんなある日、私のその後の人生を左右する大きな事件が起きました。

いつものように夜中にゲームをしていると、隣の両親の寝室から助けを呼ぶ声が聞こえたのです。

急いで駆けつけると母親が胸を抑えながら苦しんでいました。

私は急いで救急車を呼び、母親を病院へ連れて行きました。

対応が早かったので命に別状はありませんでしたが、急性の心不全と診断され数日の入院となりました。

母親のいない数日のあいだ、慣れない家事をやりながら普段は考えない将来のことを考えると、急に私の将来が非常に暗いものだと思い恐怖しました。

そして私はこのままでは駄目だと思い、再び外へ出る事を決意したのです。

7年の空白期間を背負った29歳ニートの就職チャレンジ

外へ仕事を求め出る事を決意した私でしたが、履歴書を準備して愕然とする事になります。

私の職歴は専門学校卒業後2つあるのみで、その後の7年間が完全に空欄になっていたのです。

自宅に篭っていたので当たり前ではあります。

しかし、改めて事実を目の当たりにすると本当に職につけるのか心配になりました。

最初は給料のいい会社を選んで面接に向かいましたが、空白の7年間を質問されても何も答える事が出来ません。

なりふり構わずに応募して面接に行っても、やはり空白の7年間に面接官の興味は行ってしまい合格する事は出来ませんでした。

得意のタイピングスキルをアピールし、海外アパレル会社に正社員として就職

今一度冷静に現状を考え、面接に向けて何が出来るのか、空白期間を質問された時に何を返せばいいのかをじっくりと考えてから次の面接に望む事にしました。

まずは自分が出来る事は何かを考えた時に、7年間篭っていた間、寝る時以外はパソコンの前にいたのでタイピングなどには自信があることに気づきました。

業務でパソコンを触る機会が多い業種なら向いているのでは無いかと考えました。

空白の7年間は隠しようも無い事実なので今のやる気を前面に押し出す事に。

さらに、それだけではインパクトが足りないと思い、事前に送る履歴書の写真では髪が長かったのを坊主寸前の爽やかな髪型にし、面接時にギャップを与える作戦で望みました。

その時に受けたのが海外のアパレル販売をしている会社のインターネット販売部門の正社員雇用でした。

面接当日、見た目のギャップで面接官の虚をつく事に成功しました。

後は第一声で「7年間ニートをしていましたが毎日パソコンに触っていたので、タイピングなどは任せてください!」とはっきりと言葉にした事が良かったようで、その後の面接も順調に進み、今のやる気ある自分を十二分にアピールする事ができました。

数日後、採用の連絡が入り、無事に7年間のニート生活にピリオドを打つことができたのです。

まとめ

ニートの期間は長ければ長いだけ就職には不利になることが多いです。

篭っている期間が長くなれば、それだけ対人恐怖症コミュニケーション障害にもなる可能性も高まります。

就職後の生活も非常に厳しく何度も心が折れそうになります。

しかし、自分の得意な事を前面に押し出せば、やる気をしっかりと伝える事で汲み取ってくださる面接官の方もいます。

就職を決心した時には焦らずに、何度も挑戦してみてください。

もしうまくいかなかった時は、私がしたように自分の強みは何かを考えることも就活の成功に結びつくはずです。


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