ニートの就職体験談

虚しかった28歳無職から大手中古車販売会社に就職し、営業成績トップ3まで上り詰めるまでの道のり

投稿日:2019年10月28日 更新日:

私は現在、海外を拠点にしてIT関連の個人事業主をしていますが、28歳の時、会社からリストラされ無職になりました。

その後、失意の中で就職活動をし、そこそこ大きな中古車販売会社の販売営業職に正社員として働くことができました。

これは無職から正社員になるまでの体験談です。

目次

業績悪化で希望退職を募られ、会社を解雇される

28歳の時、私は会社を解雇されました。

別に仕事で失敗したとか、警察のお世話になるような事件を起こした訳ではありません。

化成品を扱っている会社だったのですが、折からの不景気による業績悪化で、会社が希望退職を募るようになり私がそのターゲットにされたのです。

解雇された私が言うのも何ですが、結構温情味のある会社だったと思います。

会社としては、家族持ちの人間をクビにするのはしのびなかったのでしょう。

独身で身軽、気軽な私に課長は「まだ若いから何とかなるだろう。この会社はもう泥舟だ。出直すのは早いにこしたことはない。辞めてくれないか?」と持ちかけてきたのです。

私としても、この会社はもう長くないとうすうす感じていたし、退職金も出してくれるというので、課長の温かい勧めによりその申し出を快諾しました。

その後、就職活動で苦労することなど、露知らず。

わずかな退職金と失業保険。虚しく切ない無職生活

その後、失業者となった私はわずかな退職金と失業保険でノンビリしていましたが、楽しいのは最初の頃だけで、だんだん暇をもてあますようになってきました。

いい若者が昼間から何もしないで、ブラブラゴロゴロしている姿は傍から見ても、いいものではありませんし、何より精神衛生上もよくありません。

28歳にもなって親に頼るのは嫌だったので、前からずっと暮らしているアパートで一人暮らしをしていました。

そのアパートは住宅街にあったのですが、昼間なんかは買い物に行く主婦の話声や学校から帰ってくる子供たちの騒ぎ声しか聞こえていません。

話し相手も、遊び相手もいません。

そんなところに一人でいると、何か社会から取り残されたような惨めな気分になってきます。

それで、本格的に失業生活にピリオドを打ち、再就職活動をすることにしました。

大手からマイナーまで数社の人材エージェントに登録

失業中、失業保険給付の手続きも兼ねて毎月ハローワークに行って求人情報などを見ていましたが、あまりいい仕事がなかったので、とりあえずパソナリクルートエージェントを始め数社の人材エージェントに登録しました。

アパートでは会社に出す履歴書作成に没頭しながら、エージェントからの紹介を待っていましたが、仕事紹介の連絡が一向に入りません。

パソナリクルートエージェントは大手だけに、私のような中小企業勤務経験者の需要がないのではないかと考え、名前もあまり知られていないような人材エージェントにも2,3社登録しました。

後は、アパートでひたすらエージェントからの仕事の紹介を待つ毎日。

この時期は社会に復帰できるかどうか、人生に返り咲けるかどうか、一人アパートで不安と孤独に苛まれる毎日でした。

営業職の面接を受け始めるも、ことごとく不採用

そうこうするうちに、ポツポツ仕事の紹介が入り始めました。

前の会社でも営業職だったので、販売系の営業職を希望していたのですが、最初に面接を受けに行ったのが某保険会社の営業職

私が以前やっていたルートセールスではなく、新規顧客の開拓と育成をする営業職です。

一次面接では意気込みを買われて通ったのですが、二次面接で保険、金融関係の知識、戦略意識の欠如を露呈し不採用

次に面接に行ったのがある金属素材を取り扱っている商社の営業職。これも新規開拓、しかも海外の顧客に対する新規開拓がメイン。

英語はある程度喋れれば問題ないということでしたが、そのある程度の英語力がなくて不採用

「飛び込み、新規開拓」の営業に切り替え、就職活動を再開

面接失敗を重ね、私が前の会社でやっていたルートセールスの営業職は、かなり「甘い営業職」であったことを痛感しました。

と同時に以前働いていた会社が現状に安住し、その維持に汲々としていて新規開拓とか事業拡張を怠っていたことが、不景気はあるにせよ、業績不振に陥った大きな原因ではないかとも思いました。

飛び込み、新規開拓こそが本当の営業であると考え直した私は、まず自分にその力がないことを自覚しました。

それでそういう力をつけるための営業職の希望の仕事を紹介してくれるよう頼みました。

ついに中古車販売会社の営業職として採用される!

すると1週間も経たないうちに、ある地方ではかなり名の知られた中古車販売会社の正規販売員、つまり車のセールスの仕事を紹介されました。

お店にくるお客様に数十万円から数百万円の中古車を売る仕事です。

本当の意味での販売力、営業力がつく仕事だと思いました。

そして面接を受け、そこで自分の考えを正直に言いました。

車の販売経験もありませんし、車が好きな訳でも、興味がある訳ではありません。自分に足りない販売力とか営業力をここでつけたいです。

この面接の答えがいいかどうか分かりませんでしたが、面接を担当していた人事の人がその場で社長を呼び行ってくれ、社長の前で前の会社の解雇からこの会社の面接に至るまでの経緯と自分がこの会社の面接を受けた理由を説明したところ、そこで即採用となりました。

その後、色々苦労し売れるようになるまで結構大変でしたが、入社1年目には販売営業職50人ぐらいの中で営業成績トップ3ぐらいには入れるようになりました

まとめ

無職から仕事をさがす場合、お金とか条件、安定も大事ですが、まず自分が何をしたいのか、どんな能力をつけたいのか明確にすることが大事です。

この時代に必要なのは個人としての能力だと思います。自分にはどんな能力が必要なのか、どんなことをしたいのか、そこが明確にすることが無職から抜け出す第一歩になるのではないでしょうか。

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