ニートの就職体験談

頭痛薬40錠をオーバードーズで入院し退職。27歳無職ひきこもり状態から若者サポートステーションを使って介護施設に就職、社会復帰できるまで

投稿日:2019年10月16日 更新日:

私は現在30歳の女性で、介護の仕事をしています。

3年前までは無職のひきこもりニートでした。

そんな私がどうやって介護の仕事に就き、社会復帰することが出来たのか書いていこうと思います。

目次

会社のストレスから薬をオーバードーズ。突然の退職

私は無職になる前は、実家を出て県外で看護助手として精神科に勤めていました。

低い給料、人間関係患者さんからの暴言などのストレスで私の心はプツッと切れてしまい、頭痛薬を40錠ほどオーバードーズし、入院することになりました。

心が折れてしまった私は、自分自身で会社に連絡することもできなくなり、家族を通して退職の意を伝え、実家へ帰ることとなりました。

なにも出来ない日々

実家へ戻ってからは、なにも出来ない日々が続きました。

元々、被害妄想気味だった私はとても他人が怖くなり、外へ出ることも出来なくなりました。ひきこもり状態です。

働くことなどもちろん出来ません。

失業保険の手続きなどすれば良かったのですが、外に出ることもそんな気力もありませんでした。

家から出ることもなく、することといえばスマホでゲームをするくらいです。自分でも情けなく思いながら、そんな日々は続いていきました。

若者サポートステーションとの出会い

こんな日々がいつまで続くのだろう…私の将来はどうなってしまうのだろう…いつまで親に迷惑をかけ続けるのだろう…死んだ方がマシなのでは?なんてことを、毎日毎日考えていました。

死んでしまいたい、だけどそんな勇気もない、けれど社会復帰も出来ない。絶望感でいっぱいになりながらも、人生を諦めきれなかった私はひきこもり状態の人のための施設などがないか調べ始めます。

そこで出会ったのが「若者サポートステーション」です。

勇気の一歩。実際に若者サポートステーションを利用してみる

若者サポートステーションは15歳から39歳までを対象に無料で就職支援を行なっているところです。

「このままひきこもりで一生いるわけにはいかない!」

そう思った私は家族に相談し、若者サポートステーションの利用を開始しました。

まずは切手ボランティアから始めてみる

利用登録をすると、担当の方がつき面談をしてくださったり、ボランティアなどの体験活動をすることが出来ます。

私はまず、切手ボランティアに参加してみることにしました。

使用済み切手を綺麗にカットし選別するだけの、簡単なものです。

作業そのものは簡単ですが、ひきこもり状態の私にとっては、他人と一緒に過ごす時間が訓練になっていました。

自分でバス通学をしてみて自信を持ち始める

若者サポートステーションへ最初は家族に車で送迎してもらっていたのですが、通っているうちに、自分でバスで通学したいと思うようになりました。

最初はとても勇気がいりましたが、バス通学を続けていくうちにだんだんと人がいる環境にも慣れてきました。

自分一人で外に出ることが出来ている、ということが少し自信にもなりました。

介護の会社で5日間、実際に就職体験をしてみる

若者サポートステーションへ一人で通えるようになり、ある程度一人で行動出来るようになってきた私は、本格的に社会復帰を目指し始めます。

就職体験をしたのちに、会社と利用者とお互いの合意があれば、そのまま就職することが出来ることを知り、就職体験をしてみることにしました。

まずはどの会社で就職体験をするのか選びます。

悩みましたが、前職に近い介護の会社を選びました。

ジョブカフェやハローワークに登録をし、手続きを済ませて、5日間ほど実際に仕事を体験しました。

初日はかなり緊張しましたが、体験先の方々は優しく接してくださり、だんだん安心して過ごせるようになりました。

このままここで働いてみたいと思っていました。

就職体験後の面接!ついに社会復帰へ

就職体験の後に面接があります。そこで、そのまま就職となるか不採用となるか決まります。

面接の結果、会社側からはこのまま働いて欲しいと言っていただき、就職が決まりました。

実際に社会復帰し継続して働いていけるのだろうかと不安も感じつつ、とても嬉しかったことを覚えています。

担当者との定期的な面談が心の支えに

就職して社会復帰してから、そのまま再就職先で働くことができています。

他人が怖く、外に出ることも出来ない状態だった私ですが、今は他人を気にすることなく外出し、趣味などを楽しむことが出来ています。

働いていると、やはり楽しいだけではなくいろいろなことがあります。ストレスも溜まります。

しかし、以前と違うのは若者サポートステーションの担当の方が定期的に面談をし話を聞いたり相談に乗ってくださることです。

相談出来る人がいることは安心感もあり支えにもなっています。

最後に、悩んでいるあなたへ

外へ出られない、働けない、そんな毎日って不安ですよね。

将来を考えると、とても怖いですよね。

まず病院へ行きましょう。

若者サポートステーションメインで書きましたが、私は同時に精神科への通院も開始しました。

お薬やカウンセリングで、心の状態は改善されます。

一歩行動することが出来れば、休憩しつつ、あなたのペースでもう一歩進んでみましょう。

簡単に絶対になんとかなるよ、大丈夫なんて言いませんが、あなたのその勇気の一歩は必ずあなたを変えてくれます。

あなたがあなたを許して、認めてあげてください。

あなたに素敵な未来が待っていますように。

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