私が職歴なしだった頃、年齢的にも世間体も気になるし、焦りはあってもなかなか精神的な問題から動けず、葛藤の日々でした。
そんな状況から抜け出すまでの私の経験談を話したいと思います。
目次
23歳で離婚後学歴もなく途方に暮れる
早くに結婚したので学歴はもちろんアルバイトの経験もありませんでした。
もともと人間関係が嫌いで友人も少なく、人見知りも激しかったのです。
数少ない友人と話すも、その友人自体が学歴もあり社交的で自信家なため、余計に自分て駄目な人間なんだとどんどん悲観的に思ってしまい、悪循環に陥っていました。
一日中、
「どうしよう、面接へ行ってもどう喋るのか解らない。今までなんの経歴もないのは明らかに断られる、でもお金もいる。」
自問自答をする日々が続きました。
1年半後、ヘルパーの資格募集を見つけ受講
以前からヘルパーの募集がよく掲載されていて学歴不問と書かれていたのですが、全く知らない世界なので無理だろうと思っていました。
しかしある日、ヘルパー資格講座受講無料の募集を見て家族から薦められました。
まあとりあえず何か持っていたら役に立つかもしれないし、無料だからやってみようと思い応募しました。
受講は半年間あり、正直何度も行くのが嫌にもなりましたが、同じ境遇の方が数名いたり、なんとか最後まで受講することが出来ました。
25歳の職歴なし・学歴なしが介護職に念願の就職
ヘルパー2級取得後も相変わらず求人で介護職を見ていました。
しかし、性格上いつもの勝手に考えては悩むといった状態が続いていました。
そんな時、一本の電話があったのです。
以前ヘルパー2級を受講した時いつもペアを組んでいた方からでした。
現在できたばかりの施設で働いていて、人手が不足しているから来てみないかとの事でした。
ただ受講時からその方が苦手だったので気分は最悪でしたが、長く続かなくてもいいからとりあえずな気持ちで面接を受けてみることに。
面接自体どんな格好をしたらいいのか、そもそも履歴書に何にも書くことがない事でかなり落ち込みました。
余白だらけだからです。
どこのサイトを見ても「どこ卒・どこ勤務を経て」という例文しかなく、私には何の参考にもなりませんでした。
そうこうしてる内に面接時間が迫ってきたので、半分駄目元と諦めと開き直りで、とにかく働きたいとの意思だけを持って勇気を振り絞りました。
普通ならこんな頑なに考える人はあまりいないかもしれませんが、自分からしたら大企業へ面接に行くような気分だったのです。
それぐらい社会との接点もなく何も知らず生きてきたのです。
面接が始まるとガチガチだったのですが、そんな状態は一瞬でなくなりました。
もっと気楽にしてくれないとこちらも話しにくいからと笑いながら言ってくれました。
今までの考えはなんだったのかと力が抜けたのを覚えています。
空白が多かった履歴書についても聞かれました。
しかし、そのまま答えるしかないので、ありのまま伝えましたが問題はなく、出勤日などの説明を淡々として終わりました。
あれだけ悩んだわりにほとんどが取越し苦労だったんだと思いました。
それと同時に、悩みぬいたからこそ仕事が決まった瞬間の喜びは人一倍ですし、誰よりも頑張ろうと思う気持ちも一番だと思っています。
まとめ
あの面接で感じた気持ちは、のちに責任者になった時、とても役立ちました。
仕事は重労働でしたが、自分が必要とされてる事は生きがいに繋がります。
またその経験が、人の気持ちを理解出来る素晴らしい人材を作るのだと思っています。
色々な業種はありますが、自分に少しでも出来るかもしれないと思ったら挑戦してみてください。
一度入ったらずっと続けなくてはいけないということはないですし、資格ではなく自分自身を活かせる理解ある会社、職場は見つかります。
働いてみると意外な自分の得意分野も見つかったりで、人との関わりが嫌いだった私が業務全般を任されるまでになり、やってみないと分からないものだなと思います。