家族を安心させるため。テレビ局営業をやめて30歳無職から公務員へ転職した体験談

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30歳で無職となるまで

私は30歳のとき、それまで約7年間勤めてきた地方のテレビ局を退職し無職となりました。

入社して2年目で営業部に配属され約6年間、企業の売上げを第一に営業を勤めてきました。

結婚し子供もでき、幸せは感じていました。

しかし、そのような中で営業という仕事に自分は向いていないのではないかと思い悩み、営業を辞めたい、営業ではない仕事がしたいという気持ちが強くなっていました。

でも、私には家族がいます。

次の職の当てもないのに辞めるわけにはいかないと思いながらただ日々を過ごしていました。

そのようなときに、妻が「貯金で3年くらいは何とかなると思う、少し休んだら。」という言葉を掛けてくれました。

私は感激し、この人と結婚して本当に良かったと心底そう思いました。

それと同時に、転職を必ず成功させてみせるという強い意思を持って、その一ヵ月後、テレビ局を退職しました。

公務員への転職活動のなかで気付いたこと

私はずっと文系であり、大学は経済学部を卒業しました。

再就職活動をスタートしてみて気付いたことは、経済学部出身の何の技術、資格もない私が応募できる中途採用求人のほとんどは営業職であり、営業職以外の職種に就くのは難しいということです。

また、私自身営業ではない仕事がしたいというだけで、具体的に何のビジョンもなく、このような状態では就職活動を続けても成功するはずがないと、自分の甘さを思い知りました。

私は改めて、この転職で一番優先させたいものは何なのか、大切にしたいものは何なのか考えました。

考えた結果、私は次どのような仕事がしたいということよりも、家族を大切にしたい、そして幸せにしたいという思いが強いことに気付きました。

営業をしたくないという自分の勝手から退職してしまい、それは結局は逃げてしまっただけなのです。

次したいことはまだはっきりとは分からないけど、早く家族を安心させたい、家族との時間を仕事に邪魔されたくないという思いははっきりしています。

そんな思いから決断したのは公務員への挑戦でした。

もともと勉強が嫌いなほうではありませんでしたが、10年近く勉強という勉強をしていなかった私にとって、そこからの挑戦は大変苦しいものでした。

30歳という年齢は、一般で公務員を受験するには遅すぎるため、私は民間企業経験者が受験できる中途採用枠での採用を目指しました。

一般の採用に比べて倍率が高く、教養の他にもこれまでの経験等、様々な知識と能力が求められます。

約1年間、何の仕事もせず家族に支えられて勉強し、合格することができました。

31歳で公務員に転職をして現在

私は現在は公務員として、企業の利益のためではなく、地域の人々のために役に立てるよう日々勤めています。

営業職に就いていたときとは比べものにならないくらい、家族との時間を作ることができ、今となっては家族も転職してよかったと言ってくれています。

決して前職の企業がブラックだったとは思いませんし、営業という仕事が悪いわけではありません。

ただ私が優先していものが他にあったということだと思います。

若い頃は、仕事にやりがいを求め自分の能力を高く評価し、評価されたいという思いが強く、今の会社ではそれができないのではないかという過信から転職を考える人も多いのではないかと思います。

私もそう思っていた時期もありました。

私は転職というものは積極的に挑戦していくべきだとは思います。

しかし、その際自分が何を優先したいのか、何が変われば自分の人生がゆとりあるものになるのかということを、見栄やプライドとは別な部分でよく考えないといけないのだと思います。

自分に正直に生きるために挑戦し、諦めないことが転職するうえで大切だと感じました。

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