ニートの就職体験談

30歳で交通事故に遭い2年間の職歴なしから事務職へ派遣された話

投稿日:2017年6月16日 更新日:

専門学校を卒業後、ずっと飲食店で10年ほど契約社員をして働いていました。

専門学生の頃からバイトをしていた全国展開の飲食店で、そのまま契約社員になり、とくに目立ったスキルもないまま気がつくと30手前のひとり身の女に。

目次

交通事故のため入院してリハビリの日々

少しいろいろ考え始めたところ、車の運転中に横から他の車にぶつかられてしまい、骨盤骨折のために入院することになりました。

半年近い入院のあと、リハビリなどもしなくてはいけないとのこと。

なによりも、骨盤骨折の影響で長時間立ったままの仕事が厳しくなりそうで、飲食店でもそのまま席を残しておくことができず、退職となってしまいました。

事故の前から精神的に疲れていて鬱と診断されていたことや、事故の補償があったため、まずは身体を治すため、のんびりとやりたいことをしながら身体の回復を目指すことにしました。

ずるずるとニート生活へ

そうしているうちに、「まだいいかな」という甘えからずるずると保証を受けられる間は、ずっと働かないでいる状態になっていました。

気がつけば入院期間も合わせると1年半ほど仕事をしていない状況に陥っていたのです。

そろそろ受給期間が終わることや、毎日家にいたり、新しいこともなく病院や近くにしか出かけない状態はまずい、と思い始めました。

歳の離れた弟が大学卒業間近になり就職活動を始めたのも、焦るきっかけになったと思います。

ですが、今まで人と接するのが好きだからという理由だけで接客業の仕事をしてきたので、それ以外やりたい仕事が思いつきません。

身体の事があったので、立ち仕事であり時間も不規則な接客業につくことは家族も医者もあまりいい顔をしませんでした。

生活が不規則になればそれだけ通院にも影響がでるので、家族や医者の気持ちはわかるのですが、「じゃあ、なにをしたらいいの?」といった投げやりな気持ちでした。

元職場の店長に言われた言葉

ハローワークで紹介してくれる仕事は、正直おもしろそうでもなければ、条件がよいとも思えず、相談と手続きのためだけに通っているような状態でした。

そんなときに、元職場の店長と食事をしたときに言われた言葉が、そのあと仕事を探すうえで大きく方向転換したきっかけとなります。

元々契約社員として発注やシフト管理、報告書類の作成などを店長の手伝いでやっていたので、事務の基本はできていました。

それに専門では秘書学科で簿記や受付などの基本は教わっていましたが、自分では役に立たないことだと決めつけていました。

ずっと仕事としてやっていなかったから、自分にはなにもスキルがないと思っていたところ、元店長から「なにもやってなかった人よりは、『できる』でしょ?」と言われたのです。

そのほかにも、

「体調が心配だったり、できるか自信がないなら最初から正社員を狙うな」

「飲食店のときは、正社員になって異動するのがいやだからと、正社員推薦を断ってたくらいなんだから、まず派遣でもいいから3カ月やってみればいい。」

と言われ、確かにその通りだなと納得しました。

それまでやったことがない仕事へ転職することにしたのですから、初めから正社員でやる、というのは私には重いものでした。

まして、2年も仕事をしない期間があったのに、このあとずっと勤めなくてはいけないと思うと大丈夫だろうかという気持ちが強かったのです。

その店長の言葉のおかげで、数社の派遣会社へ登録に行き、一ヶ月後には事務として働き始めることができました。

まずは期間限定という気持ちで仕事を探してみる

派遣会社のコーディネーターともよく話し、事故のあと2年仕事が空いていて不安だということ、事務のまねごとはしていたが専門外だということ、を素直に話しました。

担当してくれたコーディネーターさんがいい人だったのこともあり、不安をくみ取ってくださり、まずは最初から期間が区切られているものを紹介してくれました。

「もともと3か月ごとの更新だから、まずは3カ月と思って行ってみるのはどうか。それで続けられても、この仕事は半年の契約しかない。もし、次も事務がよかったら、またそのときに事務の仕事を一緒に探そう」と言ってもらえたので、その仕事を受けてみようと思えました。

結果は、そのまま半年勤め、次の事務の派遣先にいま3年目として働いています。

焦ると余計に自分のだめなところや嫌なところ、仕事への不満なども目につきがちです。

まず、やってみるという意味で、派遣や期間限定で働いてみるというのもいいかもしれません。

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