ニートの就職体験談

ニートからバーテンダーに!?32歳職歴なしの初就職先はBARのマスターだった

投稿日:2017年5月25日 更新日:

私は現在33歳の男です。

自分で言うのも何ですが、私は怠惰な人間でした。

今の仕事が決まるまでの私は、何かを継続出来た試しがなく、何かを最後まで成し遂げたこともありませんでした。

目次

18歳で工業高校卒業後、ニート生活に突入

私は中学卒業後、地元の工業高校に進学しました。

毎年、募集人数に対して進学希望者の数が定員割れしていて、自分の名前さえきちんと書ければ合格するという、そんな学校です。

もともと勉強が嫌いだった私に、せめて高校だけは行ってくれと親がなかば強引に決めた進路でした。

しかし高校生活はそれなりに楽しいものでした。

友人にも恵まれ、充実した高校生活を送れました。

ただ高校三年時、周りが就職活動に精を出していた時も、私はキリギリスのように遊んで過ごしていました。

結局、高校卒業後の私は、就職するわけでもなく何をするでもなく、自宅でひたすら自堕落な生活を送っていたのです。

ただお金は欲しかったので、近隣のコンビニエンスストアの深夜アルバイトをすることにしました。

そこには高校時代の友人も居たので、何かと気安いものがありました。

しかし、アルバイト当日、肥満体型の私が着られる制服がなかったのです。

そのことが要因で店長といざこざがあり、結局そのまま仕事を辞めてしまいました。

今振り返ると、あの時堪えて辛抱していれば、その後の何年かを無為に浪費することもなかったかもしれないなあ、と思う時があります。

アルバイトを辞めてからの私は、ひたすら自宅でゴロゴロしていました。

無職の私は恥ずかしながら、同居していたおばあちゃんから年金が支給されるたびに、お小遣いをもらっていました。

そのお金で友人と遊んだり、パチンコをしたり、テレビゲームをして過ごしていました。

母親が口うるさく仕事しろと言ってきていたのですが、おばあちゃんがいつも庇ってくれました。

25歳、暗黒のニート生活、初めての身近な死

20歳も過ぎ、25歳になる頃には段々と一緒に遊ぶ友人が居なくなって行きました。

結婚したり、仕事が軌道に乗り始めたりと皆それぞれの理由で忙しくなっていきました。

いつまでも変わらず暇なのは私だけでした。

寂しさと焦り、常にある虚無感から、私はそれまで以上に暴飲暴食をするようになって行きました。

体重はみるみる増え、徐々に外出するのも億劫に。

そして30歳を前にする頃には、近所のコンビニエンスストアに行く以外、外出することがなくなっていました。

親も諦め始めているようでした。

その頃には口うるさく何かを言うことなくなっていました。

私が30歳になった春、あのいつも私の味方をしてくれていたおばあちゃんが亡くなりました

高齢ではあったのですが、私は大変なショックを受けました。

それは私にとって、初めて経験する身近な人間の死でした。

このままではいけないかもしれない、そんなことを考え始めていました。

突然の高校時代の友人からの連絡

ちょうどその頃、地元の市役所内にハローワークが新設されました。

これも何かのタイミングだと思った私は、何度かハローワークを訪れるように。

しかし長年ニート生活を送っていた私が出来そうな仕事は見つかりません。

少なくとも自分自身はそう思っていました。

あの時のアルバイトを思い出すと、自分に仕事が務まる自信がなかったのです。

ネットや新聞に折り込まれる求人広告にも目を通しました。

しかしそれも答えは一緒。

務まる自信がないのです。

諦めかけていました。というよりもはや諦めていました。

そんな時、久しぶりに高校時代の友人から連絡がありました。

なんでも、彼が勤めている警備会社が事業拡大の一環として、BARをオープンさせるというのです。

そこで「店長兼バーテンダー」を募集するという話でした。

風の噂で、私が就活していることを耳にした友人はそんなちょっと面白そうな話を持ってきてくれたのです。

このときは嬉しかったですね。

32歳にして初めての就職はBARのマスター

結局、その友人の口添えもあり、私は晴れてBARのマスター兼バーテンダーとして就職することになりました。

最初は右も左もわからない状態でしたが、友人・知人、そしてお客様に教わりながら、どうにかこうにかやってこれています。

給料は決して良くはありません。

しかし、社長の「ニート生活のリハビリだと思って、頑張れよ!」という言葉を胸に日々精進しています。

私の場合、職歴なしからの就活においては本当に友人に助けられました。

持つべきものは良き友人だなと思います。

感謝しています。

また家族の支えもありがたいものでした。

優しかったおばあちゃん、見守ってくれた母親、どちらも私にとって大切な存在です。

みんなに感謝ですね。

私の体験談が皆さんの就職活動の励みになればと思います。

-ニートの就職体験談
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

           

あなたにおすすめの記事

関連記事

高校中退から27歳でニートを脱出。職歴なしから就職をして統括マネージャーになるまで

私は40歳の男性です。 私は、高校を中退してからニート生活を続けていました。 ニートと言っても一口では語ることはできません。 一人一人にそれぞれの事情があるはずです。 私の場合は「うつ病」でした。 目 …

病気で退職後、32歳ニートだった私が運送ドライバーとして就職するまでの道のり

私は30代から数年間に渡ってニート生活を送っていました。 元々人生に対して前向きでなく、学生時代も学校をサボってばかりいた私がニートから脱出するのはとても苦労をしました。 今回はそんな私がニート生活か …

介護職に嫌気がさし28歳で無職に…29歳で就職フェスタをきっかけに正社員採用される!

私は大学を卒業して就職をしたのですが、人間関係や会社の組織体制に不満があり20代の頃に転職を多く経験してきました。 一度は無職の時代も経験することになり、その頃から無事に正社員として就職できた経緯など …

24歳職歴なしだった私が職業訓練を経てダンボール製造会社に就職できた話

私は今でこそ30歳も半ばを過ぎ、会社員として日々奮闘する毎日を送っていますが、大学を卒業してからの2年間はどこにも就職することも出来ず、ニート生活を送っていました。 本日は、そんな無職であった私が就職 …

お祈りメールで疲弊していた25歳職歴なし無職が職業訓練校に通いITベンチャー企業に就職することになったきっかけ

僕が25歳でIT企業の正社員に就職した話をします。 そもそも何故無職になったのか。 それは大学時代の就職活動の失敗がありました。大学時代はアルバイトに明け暮れて勉強等は一切しない日々で、気が付けば大学 …

25歳院卒が一年の無職の後、地元の測量会社に就職した話

  大学院卒業時点で24歳だった男です。就職時点で25歳でした。 就職したのは近所の測量会社で、職種は公共補償の調査・積算の仕事です。  地元の専門学校を卒業後、地方の大学院に進学し、とりわけ優秀な学 …

35歳ニートが理学療法士を目指して4年後、39歳で病院に就職できるまで

私は39歳で国家資格である理学療法士となり、無事に病院に就職できたものです。 34歳までは飲料自動販売機のルートセールスをこなしていました。 しかし、年齢と共に仕事自体がきつくなり、その後のことも考え …

激務&うつ病。看護師を30歳で退職し、訪問看護師として正職員に再就職できた話

現在31歳の女性で、一児の母です。 前職では病院で病棟看護師として勤務していましたが、多忙によるストレスにより、うつ病を発症し休職・退職してしまいました。 その後、もう一度自分のやりたかったことをやろ …

パチンコにハマり専門学校中退。27歳無職からデバッグのアルバイト、最終的に正社員として登用されました

私は27歳男性、以前は無職でしたが晴れてデバッグサービスの仕事に就くことができました。 私は高校卒業後、専門学校へと進学しました。しかし、特に何をしたいということもなく、気が向くままに生活していたせい …

39歳で職場適応障害になり、41歳で退職。2か月後、車関係の仕事にまさかの就職!!

ある日、主人が出勤前に吐くようになって、ご飯が食べられなくなりました。 当時主人は39才。健康診断も異常無い状態で、ただただ、家に居ればコクコク眠ってばかりの日々が続いていました。 特殊な職業について …