絵描きの夢に破れた私が30歳職歴なしでパソコン教室に就職するまで

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私は20代の頃はずっと夢を追い続け、就職活動はおろか、就職するための準備さえも一切してきませんでした。

30代になり自分の夢は叶わないんだとやっと自覚した時にはやや手遅れで、なかなか希望する職種に就く事は難しい状況でした。

それでも職業訓練を受けた事がきっかけで、パソコン教室のインストラクターになる事ができたのです。

ここでは、私が30歳を過ぎてから職業訓練を受けて仕事に就くまでの話をご紹介します。

絵を描く仕事につく夢を追い続け、夢に破れた20代

私は幼少の頃から絵を描くのが大好きでした。

将来はイラストレーターや漫画家といった絵を描く仕事に就きたいと、高校卒業後はイラスト系の専門学校に進学しました。

在学中や卒業後は就職活動は一切せず、描き続けていればいずれプロとしてデビューできるんだという甘い考えで作品を書き続け、コンクールや漫画賞などに応募するという日々を送ってきました。

元で暮らしていたので生活に困る事はありませんでした。

たまに数ヶ月間のアルバイトをして50万円近く稼いでしまえば、1年くらいは働かなくてもずっと夢を追い続けられるという恵まれた環境だったのです。

しかし20代も後半になり30歳も過ぎてしまうと、今までのようにアルバイトでの働き口は簡単には見つからなくなりました。

さらに歳を重ねるごとに夢を応援してくれていた両親からの視線も年々厳しくなっていました。

私は夢を一旦諦めて、生まれて初めての就職活動をする事にしたのでした。

学歴も資格もないといい仕事もない

今まで勉強をして学歴を残したり、就職に有利な資格を取得してこなかった私にとって、まともな就職口を探すのは簡単な事ではありませんでした。

確かに仕事を探そうと思えば、安い給料で誰にでもできる単純作業のような労働はあります。

しかし、少なからず絵を描く努力をしてきた自分にとっては、どうしても抵抗があり、目の前にある仕事に飛びつこうという気持ちにはなれなかったのです。

そこで今まで自分がやってきた事を少しでも活かせる仕事はないかと何日もインターネットなどで調べているうちに、ついにひとつの興味深い情報に辿り着きました。

パソコンのソフトについて学べる求職者支援訓練を見つける

私が興味をひかれたのは、仕事ではなく「求職者支援訓練」という職業訓練の一種です。

その職業訓練は自宅から通える場所で行われていました。

パソコンで絵を描いたりデザインをしたりする人達が愛用している「Photoshop」や「Illustrator」を始め、ワードやエクセルなどのたくさんのパソコンのソフトの操作を教えてくれる半年間のコースです。

求職者支援訓練について調べてみると、この訓練は仕事を探している人達が通う学校のようなもので、授業料が免除になったり、さらに世帯収入や個人資産によっては毎月10万円の給付金も受け取れるという求職者にとっては本当にありがたい制度だという事がわかりました。

私は前々からデジタルで絵を描いたりデザインをする事にも興味があり、さらにワードやエクセルなどの基本ソフトも本格的に勉強してみたいとずっと思っていました。

さらに、かなりのスキルアップにつながると確信してハローワークに行き、この訓練に応募することに。

その結果、募集定員を超える応募が集まったそうですが、何とか面接を通過して、無事に「入学」する事ができたのです。

親と同居していた事もあり、毎月10万円の給付金の対象者にはなりませんでした。

ですが、授業料免除で半年間いろんなパソコンのソフトが学べる事になったのは本当に嬉しかったです。

職業訓練に通った結果、パソコンのインストラクターとして就職!

求職者支援訓練を受けている期間中は、毎日月曜日から金曜日まで朝9時から16時までの間に6時間の授業がありました。

パソコンのソフトの他にも会話の仕方や面接の受け方など、さまざまな社会復帰や就職に必要な授業をたくさん受けました。

生徒の年齢層も下は20代前半から上は還暦を過ぎた人まで男女さまざまで、たくさんの人とも仲良くなれて毎日が本当に充実していました。

また、この訓練を受ける人は、授業を受けるだけではなくハローワークに定期的に通う事も義務付けられています。

毎回たくさんの仕事を紹介してくれるので、嫌でも就職活動をするようになります。

その結果、訓練の受講者の多くの人が仕事に就く事ができるのです。

私自身も、この訓練を通してパソコン教室のインストラクターになる事ができました。

まとめ

私は、人生に保険をかけずに夢を追い続けた結果、夢に破れたあげく就職に有利な学歴も資格も技術も知識も何もないまま30歳を過ぎてしまいました。

運よく職業訓練に受かりパソコンの知識を学んで仕事に結びつける事はできましたが、もっと何年も前から就職活動をしていればとすごく後悔しています。

どんなに一流校に合格する自信があっても落ちた時の事を考えて他の学校を受験するのと同じように、人生においても「すべり止め」を準備しておくことは大切です。

夢は大きければ大きいほど破れる確率も大きいので、私みたいな夢追い型のニートのような人は、早いうちから人生に保険をかけておけば後々苦労する事も少なくなると思います。

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