ニートの就職体験談

31歳職歴無しニートがパソコン入力のバイトから会計事務所の正社員になった話

投稿日:2017年3月28日 更新日:

私は現在37歳の男性ですが、31歳まで職歴が無くニート状態でした。

私の家は、とても裕福といえるほどではありませんでした。

しかし、両親共働きで、どちらかというとお金には不自由していない家庭だったと思います。

お金に困らない環境で育ったため、欲しいものがあれば買ってもらえました。

高校生時代、大学生時代もアルバイトをせず、お金が必要になったら両親から貰う生活を続けていました。

そんな私の姿を見て、両親も多少は心配していたようです。

しかし、私自身に大して物欲が無く、一度あたりに貰う金額もそれほど高額では無かったのもあり、あまりアルバイトをしろと言われたこともありませんでした。

目次

大学4年でもまともに就活はせず、資格取得のため税理士講座へ

そんな私も大学四年生になり、周りはどんどん内定を獲得していきました。

しかし、私には働きたい、働かなくてはいけないという気持ちはありませんでした。

何となく周りに合わせて就職活動はしていたものの、ちょうど新卒採用率が最底辺ぐらいまで落ち込んでいた時期だったのもあり、早々に投げ出してしまいます。

時期を同じくして、何となく始めた簿記の勉強が実り、運良く2級に合格できました。

簿記に関して才能があるのではないかと感じた私は、親に税理士講座を受けさせてくれるよう頼むことに。

これは、前向きに税理士になる意志があったというよりは、就職活動をするよりもまずは資格を取った方が楽なのではと思ったからです。

税理士試験に落ち続けること3年、ついに税理士を諦める

しかし、税理士試験はそんなに甘くありません。

大学を卒業し、職に就かないまま税理士講座に通い始めましたが、計算問題に加え、法律の話などが入ってくることでレベルが上がり、簡単について行くことは出来なくなりました。

毎日が勉強漬けになり、元々は好きだった簿記の勉強にも嫌気がさすようになりました。

ロクに勉強もせず、遊びに行くようになり、当然試験にも落ち続ける日々。

そういった状態が3年程続いたことで、私は税理士になることを諦めたのです。

30歳、両親の定年退職を目前に焦り、就職活動へ

両親もさすがに無職の状態を心配したのか、ハローワークへ行くことを強く勧め始めました。

しかし、私には就職する意思がなく、日雇いの短期バイトを繰り返しているとあっと言う間に30歳に。

気が付けば両親も定年退職する年齢となり、これからは自由にお金を貰えなくなるのかと思うと、私の中に急に焦りが出てき始めたのです。

それからは一変し、唯一持っている簿記の資格を活かし、何か事務の仕事に就けないかと、毎日、新聞の折り込み広告やタウン誌やインターネットの求人サイトをチェックし、ハローワークにも通うようになりました。

うまくいかない就職活動

しかし、その当時はリーマンショックの影響でハローワークには人が溢れ、毎日パソコンを触る、紹介を受けるのにも待ちが出る状態。

ようやく自分の番が来て職員さんに希望の企業へ電話をしてもらうも、年齢・性別・職歴等の理由で履歴書を送ることすら断られる

やっと履歴書を送ることが出来たかと思うと、面接にすら呼ばれないという状況が続きました。

正直、友人らはそれぞれの会社でそれなりのポジションについているのに、自分は何をしているんだろうと情けなくなり、また元のニート生活に戻りそうになりました。

狙いをアルバイトに変えて、やっとの思いで手に入れたパソコン入力のバイト

しかし、ここで負けたら次は無いと思った私は、狙いを正社員から契約社員・派遣社員・バイト等に切り替えました。

不況で正社員の口が無い、また職歴が無いために弾かれるのであれば、少し時間はかかっても、まずは非正規雇用で実績を作ってから攻めて行こうと考えたのです。

この狙いを変えた作戦が功を奏し、バイトが決まりました。

そのとき私が就いた仕事は、時給800円で交通費も出ないパソコン入力のアルバイト。

はっきり言って、大した仕事ではないですし、お世辞にも給料が良いとは言えません。

それでも、毎日一生懸命働くことで、「自分は働けるのだ!」という自信を手に入れると共に、労働の対価としてお金を得る喜びを知ることが出来ました。

その2年後には就職活動を再開し、次は別の会社で契約社員となりました。

さらに3年後、そこで事務員としての経験を積んだこと、簿記の資格があることから、未経験ながら会計事務所に正社員として転職できることに。

最終的に会計事務所に正社員として転職できたことは、自分でも信じられない思いでいっぱいでした。

まずは非正規雇用からでも大丈夫

この経験をして思ったのは、働いていない期間が長くなると、それだけ自分に自信がなくなるということです。

自信が無いと、本当に何もする気が起きなくなりますし、何か始める前から無駄だと思うようになってしまいます。

また、職歴が無かったり無職の期間が長くなると、いきなり正社員での入社は難しくなります。

もしもそういった状況から働こうと考えているのであれば、非正規雇用から攻めてみるという選択肢もあることを強く伝えたいです。

もちろん、正社員として働くことは重要です。

しかし、まずは採用担当者に対し、「非正規ではあるが、ちゃんと働いてきました!」というアピールをすることが、より採用に繋がるのは間違いありません。

こんな私でも、ニートからアルバイトを始め、次に契約社員、最終的には正社員にまでなることができました。

皆さんにもきっとできるはずです。

私の経験が何かの参考になれば幸いです。

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