ニートの就職体験談

美術系学部卒業後、22歳無職に…若者向けハローワークで逆転就職!

投稿日:2019年4月24日 更新日:

私が無職になったのは美術系学部卒業後22歳の年でした。

美術系の学部に通っていた私はデザイナーを目指して在職中からデザインプロダクションと大学がタッグを組んで行うプロジェクトに参加したり、海外の美術大学と共同で行う研修に参加したりと、ある種の”意識高い系”の学生で、就職活動も「まあなんとかなるでしょう」と楽観視していました。

目次

大学卒業後も就職が決まらず、無職になる

しかし、周りの友人が教授の紹介や就職先の斡旋で内定の波に乗っていく中、私は大小問わず”自分がやりたいデザイン”ができそうな企業やデザイン事務所など自分の主観で就職活動をしていき結果的に卒業時点で内定はゼロ

就職活動中、大中学高校と一緒に過ごした友人と気分転換に遊ぶことがあり、「これだけいろんな活動してきてるからコミュ力あるし大丈夫だよ~」と言われ本気で焦っていることに気づいてくれる人はいませんでした。

そして「4月までに絶対就職先を決めるんだ」と意気込んで卒業した後も就職活動をしたものの決まらず、入社式のニュースが流れたり、母に誰々さんが私の就職状況を聞きに来たという報告を見聞きするたびに「ああ、無職になったんだ」ということを痛感し始めました。

周りの目を気にしてパソコンで求人に応募したり、ポートフォリオ(作品集)を作ったりと就職活動は続けてはいるものの家にこもることが多くなり、面接やセミナー以外は昼過ぎに起きたりと生活リズムも崩れ始めました。

母に勧められたハローワークに行ってみる

そして、それを見兼ねた母が勧めたのがハローワークでの就職サービスでした。

デザイナーという専門性が強い仕事がゆえに避けて来た場所であり、サービスでした。ゴールデンウィークが明けてからハローワークに初めて足を運び、久々に日中の渋谷を歩きました。

すると若者向けの就職サービスがあるからそっちの方が求人があると言われ、そこに行きました。それから改めて自分の特性や適性、面接練習などを短期間で行う通うタイプのセミナーに参加しました。

そこで私と同じく無職になってしまった人や精神疾患で退職して転職を目指している人、中には私と同じく美術系の学校を出ている人もいて就職だけでなく、社会に出ることの不安や仕事について話していくにつれて気持ちの面でもオープンになっていきました。

若者向けのハローワークを利用して1ヶ月弱で就職が決まる!

そしてデザインの仕事なんて少ないと思っていたものの職員の方が表向きには出ないデザインの仕事の求人やいろんな方向性で仕事はどうか提案してくれました。

そしてエントリーをしたり、正社員だけでなくアルバイトからの社員登用を積極的に行っている企業など選択肢を増やしたことで、多くのデザインをやっている企業にエントリーをすることができました。

若者向けのハローワークならではの担当制で職員がコンシェルジュのようにつくのもあり、本音で困っていることを吐き出したり、相談していくにつれてアドバイスをもらったりと話すことがストレス発散になり、気持ちも前向きになっていき、作品のバリエーションも増えていきました。

夏も近づく7月、ハローワークを使って就職活動をして1ヶ月弱で就職先が決まり、タイトルを言えば「ああこの映画ね」と言われるような作品のポスターやグラフィックデザインに携わり、現在は地域活性化やブランディングデザインのディレクションやデザインを手がけています。

無職からの就職には「人との関わり」が大事

無職からの就活に大切なことは「人との関わり」だと思います。

母にちょっとハローワーク行ってみたら?百聞は一見にしかずだよと言われなければ自分の主観や思い込みに囚われてより社会との距離が離れていき、デザインの仕事に就けなかったかもしれません。

また、意地になって「自分はこうだから」という枠を作ることで許容や受容など人としての温かみや温もりなど、自分を受け入れてくれる人がいるということが抜けてしまうように感じました。

ハローワークが必ずしも絶対ではないけれども支えてくれる人がいる、接点を持てる場所があるという安心感を得られる場所や人との関わりが一歩踏み出すきっかけになると思います。

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