新卒から1年で挫折した25歳無職が物流会社の正社員として就職できた話

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私は27歳男性で、現在は物流会社の正社員をしております。

2年前、大学新卒で入社した会社を1年も耐え切れずに辞めてしまい、半年ほど無職でいました。

前職を辞めた経緯と、どのようにして今の会社に入ったかを綴りたいと思います。

理想と現実。居酒屋チェーンのあまりにも長すぎる労働時間


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私が大学を出て就職した会社は、都内に何店舗も展開している有名な居酒屋チェーン店でした。

そこは学生のころ通いつめていた店で、店内は綺麗、店員は明るく愛想もよかったので、この会社なら自分も楽しんで働けるかもしれないと思ったことが入社のきっかけでした。

入社すると、すぐに本社の近くにあるホテルで研修が行われました。

同期は沢山いて、研修は1週間ほどでしたが仲良くなりました。

配属先は違うだろうけどお互いに頑張ろうなとよく励ましあったものです。

研修が終わり、配属先の店舗が決まりました。

そこは都内でしたが、私が行ったことのない地方の店です。

店舗から近い社宅を借りて、早速社会人生活がスタートしました。

店には社員は2人しかいませんでした。

基本的にはアルバイトで仕事をまわします。

1人は店長で、もう1人は配属4年目の若手の先輩。

私は基本的に4年目の先輩について教えてもらいました。

私は大学生のころに同じような居酒屋チェーン店でアルバイトをしていたので、ある程度の業務はわかっているつもりでした。

しかし、私が知っていたのはアルバイトの姿で、正社員としての仕事は全く理解していなかったことがすぐに分かりました。

アルバイトのシフト作成・管理、備品や品質管理や求人の書類作成、すぐに移り変わる新メニューの指導、やってることは難しいことではないのですが、とにかく労働時間が長すぎました。

居酒屋なので夕方前にオープンして、帰るのは早朝。

決して朝までやっている店ではありません。

通常では忙しいピーク時を過ぎると通常業務はアルバイトに任せて他のことをやるのですが、人がいなかったり休んだりした場合は社員がカバーしなければなりません。

アルバイトは簡単に休み、教えてもすぐ辞めていくの繰り返し。

残業代は出ない。

休日に店長から呼び出される。

私は半年にして心身ともにボロボロでした。

自分の中で張り詰めた糸が切れたある朝の帰り道

私はバイク通勤でした。

ある朝の帰り道のことです。

明け方のひんやりとした空気の中、眠気でうとうとしながら運転していたら、ハンドルを切ってしまい電信柱にぶつかりそうになりました。

幸い、間一髪で避けたので事故には至りませんでしたが、その瞬間に自分の中で何かが弾け、涙が止まらなくなってしまったのです。

こんなはずじゃなかった。

社会人はこんなに辛いのか。

これを定年まで後40年近くも続けることができるのだろうか。絶対に無理だ。

私は店長に退職届を提出し、2週間後に退職しました。

1年も耐え切れなかったという肩書き、無職の孤独感

店長や先輩社員には散々言われました。

お前はどこに行っても通用しない。入社1年もしていないやつに何がわかるんだ。

私は心身ともに傷ついたまま実家に戻り、無職の生活がスタートしました。

SNSでは友人が仕事終わりに一杯とか会社終わりに先輩とフットサルだとかの投稿がたくさんありましたが、私にはどこか違う世界に住んでいる人のように思えました。

私はほぼ夜勤だったので友達と仕事終わりに一杯とかは時間的に不可能です。

休日もシフト制で、土日祝日に休めることはまず無いので、どこか遊びに行くということもできませんでした。

親と一部の親しい友人からは、しばらくゆっくりするといいと言ってくれましたが、家から出ないで1日ジッとしていると、自分が社会に必要とされていないような孤独感に苛まれておかしくなりそうでした。

工場アルバイトに応募し、最終的には正社員へ!

正社員として働ける気がしない。

そう思った私は、アルバイトを探すことにしました。

前職のせいか人と接するのが億劫になってしまったので、人と顔を合わすことのなさそうな、工場で働くアルバイトに応募しました。

年齢が若かったということもあり、すぐに採用の連絡がきたので、私はアルバイトですが再び働くことになります。

その工場では食品を取り扱っているので冷蔵庫の温度で寒いのですが、基本的に1人でする作業が多く、私にとっては黙々と働けていたので良かったです。

人と接するのは休憩室にいるときだけでしたが、周りのアルバイトや社員の方も良い人たちばかりだったので、自分なりに打ち解けて充実した生活を送れていたような気がします。

そこで働いて1年が過ぎたころでした。

社員の方が、私に正社員にならないかと誘ってきてくれたのです。

まだ若いし、仕事も休むことなくコツコツと真面目に働いてくれているからということでした。

給料も残業代は支払われるし、休日もしっかりともらえる。

職場環境も人間関係も良い、私にとって最高の条件が整っていました。

私は快く誘いを受けて、無事に正社員に昇格。

今では充実した生活を送っています。

まとめ

私が思うことは、職場には合う合わないがあるということです。

一つの会社がダメだからと言って、他の全ての会社が自分に合わないはずがありません。

焦らなくても、休み休みでもいいんです。

転職サイトや転職エージェントを駆使して探せば、きっと自分にあった良い職場が見つかるかと思います。

私のような一度脱落した人間でも戻れたのですから皆さんもきっと大丈夫です。

諦めずに頑張ってください。


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