リーマン不況の中、37歳で業界トップ大手を退職後、総務職に再就職できた話

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40代後半になる男です。

約10年ほど前に新卒で入った会社を自主退職し、約半年の就職活動を経て現在の会社に入社して今に至っております。

当時は折りしもリーマンショック後の混乱の真っ只中

募集案件は非常に少なく厳しい状況でした。

そんな中、何とか今の会社にお世話になることができました。

その時期のお話をさせていただきたいと思います。

「働き過ぎで疲れた!」大企業に見切りをつけ自営を目指す

新卒で入社したのは某メーカーで業界トップの大企業

当時はまだジョブローテーションが盛んに行なわれており、総務系、企画、営業、物流管理など、あらゆる職種を体験させてもらいました。

順調な会社生活を送っておりましたが、バブル崩壊以降徐々に業績が落ち、社内で大規模なリストラが実施された結果、従業員数が最盛期の半分に減少。

必然、残された者の業務は2倍近くに増加しました。

当時総務系の仕事をしておりましたが、毎日深夜まで残業し、休日出勤も日常茶飯事でした。

それでも使命感から、その状態で5年以上頑張りました。

そして大きなプロジェクトがひと段落したところで退職を決断

退職の直接の理由は、決して「忙しさに堪えられなくなった」というものではなく、むしろこういった生活が今後も続くのかと思うと不安を感じずにはいられなかったというのが本当のところです。

幸い実家が田舎で自営業をしていたので、そこで親を手伝っていこうと決めました。

そちらの経営状態も厳しかったのですが、私が食べていけるくらいの利益はギリギリでありましたので退職したときは不安はありませんでした。

退職直後に計算が狂い自営を断念

ところが退職して本当にすぐのことでした。

リーマンショックの影響で大口の得意先が倒産することになり経営状況は急変します。

結局小さな自営業なので、私が居なくても会社は回るが、私に出す給料はないという結論に至り、私は改めて就職先を探すことになってしまったのです。

最初は余裕だったが次第に「ヤバイ」に

年齢も37歳で、しかもこのリーマン不況です。

厳しい就職活動になるとは思いましたが、実のところそれほど身が入っていませんでした。

「自分は大企業でバリバリやってきた」という自負から、それが驕りとなっていたようです。

「typeエージェント」さんに支援をお願いしたものの、当初は自分に甘い条件ばかり主張して担当の方を困らせてしいました。

typeさんは一生懸命支援してくださったのですが、私の不真面目さのせいで進展はほとんどありませんでした。

自分がいかにノースキルだったかを思い知らされる

退職後2~3ヶ月くらいすると、さすがに焦りが出てきます。

職安に失業保険を受け取りに行くと「これが切れたらもう無収入だ」というプレッシャーに襲われるようになりました。

この辺から、さすがに自分でも意中の企業に中途採用の打診の手紙を送ったり、積極的に動き出しましたが、不況のせいか反応はほぼありませんでした。

半年の就職活動中に面接や採用試験は7~8回受けに行きました。

これが多いか少ないかはご判断はお任せしますが、どこに行っても思い知らされたのは「自分がいかにノースキルか」ということです。

ひたすら真面目に仕事を15年近く続けてきましたが、どこに出ても通用する汎用的なスキルは何一つ身についていなかったのです。

面接のたびに「これは出来ますか?」「いえ、出来ません」というやり取りが繰り返されました。

リクナビNEXTで思わぬ業界に目をつける

退職し5ヶ月を過ぎ、さすがに滅入ってきました。

お金を切り詰めた生活にも耐えられなくなりつつあった頃に、転職サイトのリクナビNEXTを何気なく覗いていたところ、今の会社の求人画面に出くわしたのです。

まったく経験のない業界でしたが、自分は総務系やシステム系の仕事もしてきたのだから、業界を限定する必要はなかったと、その時気付いたのです。

早速応募してみると、今までになくよい感触でした。

あとから伺った話ですと、役員の方が私の前の会社のことをよくご存知で、面接を受けられるように取り計らってくださったとのことです。

まとめ

こうした不思議な縁で採用してもらいましたが、縁ばかりに頼らず、今度は実力を上げてお返ししなければと今では自己啓発も意欲的に取り組んでいます。

私は最初のうち、見通しの甘さから辛い状況を自ら招いてしまいました。

しかしこの厳しい状況が「自分には何が足りないか」をわからせてくれたのだと思っています。

真摯な態度で努力を怠らずに進めていけば、思わぬ縁が舞い降りてくるかもしれません。

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