ニートの就職体験談

激務&うつ病。看護師を30歳で退職し、訪問看護師として正職員に再就職できた話

投稿日:2017年10月15日 更新日:

現在31歳の女性で、一児の母です。

前職では病院で病棟看護師として勤務していましたが、多忙によるストレスにより、うつ病を発症し休職・退職してしまいました。

その後、もう一度自分のやりたかったことをやろうと決意し、正職員として再就職することができた経緯を述べさせていただきたいと思います。

目次

前職について

私は、地元の病院で看護師として働いていました。

もともと、病院という環境が苦手だった私が看護師を目指そうと思ったきっかけは、何か人の役に立つ仕事がしたいと思ったこと、そして看護師の活躍する場が病院だけではないと知ることができたからです。

患者様の自宅で看護を提供することができる訪問看護師なら、自分も看護師として働けるかもしれない、そう思い看護師になることを目指しました。

しかし、臨床経験がなく在宅の場に進むことに不安もあり、始めは病院に就職し、経験を積むことにしました。

激務の末、看護師を休職・退職へ

看護師の仕事は激務で、座っている暇がありません。

特に、急変する患者様の対応や緊急手術を要する患者様の対応などがあり、緊迫する場面が多くありました。

それでも、くらいついて仕事をしていたのを覚えています。

そのような中、結婚をしたこともあり、今後は訪問看護をしたいという思いを夫に話しましたが、経済的な不安があると言われ、承諾してもらうことはできませんでした。

その後、妊娠をしましたが、今までのようにすばやく患者様に対応することができず、周りの上司からも「まだお腹が小さいのもう臨月みたいな動き方だね」と嫌味を言われました。

今までのような働き方ができないこと、お腹が重いことで腰にも負担がかかり患者様の身の回りのお世話をさせてもらうことすらも困難になってきたことで、ひどく落ち込み、徐々に眠れなく、毎日涙が止まらなくなってしまいました。

そして、うつの診断を受け、休職・退職の運びとなりました。

夫から得られなかったうつ病への理解

出産してからも、赤ちゃんのお世話からなかなか体を休めることができませんでした。

そのような中で、夫からのうつ病に対する理解が十分に得られず、大変つらかったことを覚えています。

「死んでしまえ、子供がいればお前なんかいらない」と精神的暴力とも言える発言を何度も浴びてきました。

夫との離婚が成立後、徐々に症状は回復していきましたが、もう自分は働けないのではないかという不安が強く、ひどく落ち込んでしまうことがたくさんありました。

カウンセリングで気づいた「自分に正直になる」こと

うつ病治療を続けていく中で、ある診察日、主治医よりカウンセリング導入の勧めがありました。

そのカウンセリングで、私はあることに気づきました。

それは、自分に正直になり、我慢をせず、少しずつ自分の思いを吐き出していくことです。

職場での忙しさや妊娠、夫との関係など様々な要因はあったものの、看護師という仕事を離れてしまったことで、わたしは自信喪失していました。

しかし、自分が看護師を目指した理由を振り返ることができ、訪問看護師として働いてみようと決意することができました。

訪問看護師に正社員として再就職するまでの経緯

それから、転職サイトに登録し、訪問看護ステーションの募集がないか探してみました。

その中から、一社に応募し面接後、訪問看護師として正職員採用してもらえることとなりました。

現在、再就職して4か月ですが、スタッフにも恵まれ順調に働くことができています。

まとめ

私のように、前職で多忙であったり、人間関係の問題に悩まされたりして精神的に追い込まれてしまった方も大勢いらっしゃるでしょう。

精神的な痛みは、とてもつらく、深く長いトンネルの中にいるような気持ちになります。

どうか、そのように悩んでいらっしゃる方が、自分に正直に、少しでも自分に合った環境を見つけることができるように、そして無理せず過ごされることを願っています。

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