ニートの就職体験談

新卒で入った印刷会社を退職し、31歳で小規模な印刷会社に再就職するまでの体験談

投稿日:2017年10月3日 更新日:

私は新卒時に印刷会社に入社しました。

もともと少し内向的な性格もあり、営業職はどんな業種でも無理だろうという思いもあり、技術職で且つどちらかというと人との接触が少ない職場がいいという希望は持っていました。

しかし、そんな自分の勝手な希望が新卒の段階で会社に受け入れられるわけがありません。

印刷会社に入社したのは、大学時代教育学部で美術を専攻していたこともあり、仕事としてなんとなくの接点を感じていたからです。

新卒で入社した印刷会社で苦手な営業に配属

ただ、印刷会社がどういった仕事をするのかを詳しく知って採用試験に臨んだというわけではないのも事実でした。

そんな状況ではあったのですが、無事内定をもらうことができました。

結局配属は苦手と感じていた営業になってしまいました。

ですが、営業はみんな苦手意識を持っている職種だともわかっていましたし、頑張れば自分の内向的な性格も改善されるかもしれないと思い、自分としては前向きな気持ちで取り組んでいました。

しかし、実際はブラックとはいいませんが労働環境はかなり悪いものでした。

終電前に帰るのは当たり前ということも続いて、自分の中で徐々に本当にやりたかった仕事なのかという思いがわきあがってきました。

結局27歳で退職を決意しました。

講師のアルバイトをしながら教員試験の勉強

新しい仕事には教師を選びました。

もともと教育学部で免許は持っていたということもありました。

しかしやはり絵に直接的にかかわる仕事がしたいという思いと、自分は大人相手の政界より子ども相手の世界の方が向いていると思ったからです。

教師になるには各都道府県単位で実施する採用試験に合格する必要があります。

自分としては小学校の教師が目標だったので、採用試験に受かるまでは講師という形でアルバイトを続けることになりました。

教師の世界は少し独特で、講師というと響きはいいですが、実際はフリーター以外に何ものでもありません。

それでも、講師を経験しながら採用試験を受けるということが一般化されているので自分でも抵抗はありませんでした。

講師のニーズは非常にあるので、すぐに仕事自体は始めることができました。

毎日が授業の準備などで大変でしたが、やりがいも感じることができる仕事だったので、あとは何とか採用試験に受かるだけという形になりました。

突然担任を任されたクラスは…

しかし、そこで大きくつまずいてしまうことがありました。

産休の先生がでてしまい、急遽担任を自分が持つことになりました。

講師が担任を持つというのも珍しい話では無いので、小学生だしなんとかなるという思いでした。

持ったクラスは5年生だったのですが、まず最初の日にびっくりしました。

完全にクラスが崩壊していたのです。

授業というところではまったくありませんでした。

自分は性格上どうしても他人に怒るということが苦手で、その中でもなんとか頑張っていました。

しかし、3か月ほど経った、ある月曜日の朝に自分の学校に行かなければという意思とは全く逆に身体が動かなくなってしまいました。

その日は少し遅れてなんとか学校には行きましたが、その日を境に食欲もどんどん無くなっていき、そのころはどうやって授業をしていたのかも記憶にありません。

他の先生にも相談はしていたのですが、まだ正職員でない自分が迷惑をかけてはいけないという思いもあり、本音を吐き出すことはありませんでした。

結局冬休みが終わって3学期になったときには、全く起きれない状況になってしまい、さすがに病院に行くと鬱という診断を受けました。

診断書を提出したときの教頭先生の「勘弁してくれよ」という顔が、自分が無能な人間と思い知ってしまった感じがして頭からこびりついて離れなくなってしまいました。

結局そのまま3月でその学校との契約も終了し、4月からはどこの学校とも契約をしませんでした。

半年ぐらいの廃人生活

自分の中で教師をやりたいと思って退職したのに、その教師になる資格が自分にはないという事実が正直自分を苦しめました。

今後の人生のことを前向きに考えようとしますが、診断書を提出したときの軽蔑するような教頭先生の顔が忘れられず、自分はどこにも必要とされない人間なんだと思うようになってしまいました。

まずは規則正しい生活をして次の仕事をと考えるのですが、医者にもらった薬を飲んでも、どうしても朝は全く身体が動きません。

そんな形で半年ぐらいは廃人のような生活をしていました。

ただ、自分の中で親には迷惑をかけたくないという思いがあったので、その自分の現状を親には伝えていませんでした。

親を心配させていけないと思い、半年たったころから週に1回か2回日雇いのバイトをするようになりました。

そのときに思ったのはやはり人間は太陽の光を浴びないとダメだということです。

自分でもビビるほど体力もなくなっており、軽作業でも週1回仕事するとその後3日間は全く身体が使い物にならないという感じでした。

徐々にリハビリを兼ねて1年ほどでようやく週4回程度仕事を入れることができるようになりました。

前職より小規模の印刷会社に再就職

そろそろ正規の仕事をと思い、転職活動を始めました。

地元の企業で構わないし、給料も最低限生活できる範囲で構わないので、ストレスがあまりかからないと想定できる仕事というのが一番の条件でした。

その条件にあった求人を、リクナビNEXTで探しました。

その中で縁があったのが今仕事をしている印刷会社です。

印刷会社といっても規模は新卒時の会社の1/10程度の小さな会社です。

採用時の面接では正直に今までの経緯を話し、鬱で休んでいたことも言いました。

それでも会社側から確認されたのは、1週間仕事を続けれる体力が今は回復したかどうかだけでした。

自分としては鬱のことがマイナスに評価されるのではと怖かったのですが、正直に言ってよかったと思います。

今回は営業ではなく現場の工場で工程管理の仕事をすることになりました。

要は印刷物がきれいにあがってくるかどうかをいろいろチェックする業務で、かなり職人肌の仕事です。

それでも幸いなことに対人関係には恵まれその会社に入って2年になりますが、ようやく今ではこの仕事をずっと続けて行けるかなと思うようになりました。

まとめ

無職時代があることを採用試験時に伝えることはとても勇気がいることです。

心の問題ならば弱い人間だと思われてしまうのではという恐怖もあると思います。

それでも隠さずに言ったほうが、仕事を続けるうえでは良いことなのかなと思うようになりました。

それでも、なぜ自分はその状態になってしまったのか。

ということを客観的に説明できなければ相手に理解をしてもらうことも難しいので、冷静に説明できる準備は必ずしておいたほうがいいと思います。

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