デイサービスの仕事を辞めた私が9ヶ月のニート期間ののち介護現場に復職するまでの話

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北海道出身の私は専門学校卒業後、単身上京し都内のデイサービスに就職しました。

元々私は自分の意思で東京に来た訳ではなかったので、3年勤務した後に試験を受ける事ができる介護福祉士資格取得を目標に頑張ってきました。

ですが人手不足によるハードな勤務内容や、ストレスやコミュニケーション不足による職員同士の派閥や陰口に疲れ果ててしまい、試験を2か月後に控える12月に当時の職場を退職してしまいました。

それでも、自分が積み上げてきたものを無かったことにしたくなかったので、試験までの2か月間を勉強に費やしました。


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結果は見事、介護福祉士の試験に合格し、その後、両親の強い薦めもあり、幼少期を過ごした地元の田舎町へ引っ越すことになりました。

その頃はまだ自分がそこから9か月もの間、無職として過ごすだなんて思ってもいませんでした。

実家で暮らし始め、そしてニートに・・

最初はすぐにでも介護の仕事を見つけ就職するつもりでした。

しかし、地元の求人を見て愕然としました。

私は田舎における介護職求人の現状をなめてかかっていたのです。

まず、正社員の求人がほとんどなく大抵が臨時雇用枠

驚くべきは給与額、東京で働いていた頃より半分近く少ないのが当たり前というレベルです。

とにかく何とか仕事を見つけなければと思い求人応募をしようと行動しますが、それを阻んだのは他でもない両親でした。

私の両親はどちらかといえば過保護な教育方針で、前職で私が追い詰められていたことをかなり心配しておりました。

すぐ就職しなくていいから雇用保険分休んで欲しい。

それが二人の主張でした。

面接用の写真を撮りにスーパーに行こうとしたところ、車で追いかけ止められることもありました。

そんなことを経験するうちに働こうという気力が徐々に薄らいでいきました。

自分のお金を払わず食べれるご飯は美味しく、みるみるうちに太っていきました。

元々インドア派の私は家から出る事も少なくなりました。

そして、気づくと私はニートになっていたのです。

職業訓練で得たもの・学んだこと

雇用保険を継続して受給するには、ハローワークに就職活動をしている実績を報告しなければなりません。

そんな中で、ハローワークが誘致した職業訓練に参加することで、期間中の報告が免除されるという説明を相談員にしてもらい職業訓練への参加を決めました。

参加した理由は単に暇だったからです。

家にいてもやる事もなく、時間を潰す趣味もない私にとって、余りある膨大な時間はただただ苦痛でしかありませんでした。

だからこそ、その隙間を埋める方法が見つかった、それだけの事実が当時の私にとっては希望の一筋の光のように見えました。

なんせ、一日一日に意味が持てる。

何か自分のために行動できたと実感できるのですから。

こうして私は職業訓練に4か月ほど通い、WordとExcelに関連する資格という武器を手に入れる事ができたのです。

一歩ずつ前へ、一人暮らしを決心

そうこうしているうちにタイムリミットは徐々に迫っていました。

東京にいたころの所得での市税と年金を毎月貯金を切り崩し払っていた結果、ついに帰郷した頃より預金残高が半分ほどしかなくなってしまったのです。

地元にいても腐るだけなのは目に見えていました。

それにこのまま貯金がつきてしまえば、都会で就職するための費用すらなくなってしまいます。

追い詰められた私は札幌に単身で引っ越すことを決めました。

預金残高を切り崩す期限ある暮らしで、求職活動に発破をかけて、もう一度チャンスを掴むために。

就職エージェントとの出会い、そして復職へ・・

札幌へ引っ越したところでそう簡単に求職活動がうまくいく訳もなく、しばらくは求人誌を眺めつつため息をつく日々が続きました。

ある日ネットサーフィンをしてる際に、北海道の介護職専門の転職エージェント会社さんの広告を見つけ電話しました。

エージェントさんは私の求める条件や年収などカウンセリングしたうえで、求人には載っていない裏事情や職場の人間関係など様々な情報を開示してくれ、面接機会の仲介や同伴までしてくれました。

結果、9か月のブランクがあり、デイサービスしか経験してない私が正社員で老健の現場に復帰することができたのです。

体はもちろんなまっていました。

体力なんか全然追いつきません。

それでも指導してくれる先輩方や利用者さんの笑顔などに助けられ、今も仕事を続けられています。

転職エージェントさんとの出会いのおかげで、私は人生をやり直すことができました。

まとめ

世間一般的に介護のお仕事は【きつい・汚い・給料が少ない】なんてイメージがつきまとっています。

ですがこの仕事を4年ちょっと経験した身としては

・きつい仕事は他にもあるし、職場選びさえ間違わなければ定時に帰ることも可

・きたない事はせいぜい排泄介助ぐらい。汚くない業務のが圧倒的に多い

・給料はピンキリ、資格をとって良い職場と巡り合えば余裕で自活できる分は貰える

などと現実とイメージでは、色々ギャップがあると感じています。

介護のお仕事は人手不足で、無資格で働いている人もたくさんいます。

それこそ、ホールを見守ってくれているだけで助かるのが正直な声だったりします。

介護のお仕事は自分が助けるだけでなく、利用者さんに精神的に助けられる事も沢山あります。

ありがとう」なんて言葉こんなに沢山言ってくれる職種はそうそうないと思うんです。

この記事を読んでいるニート扱いされてるあなただって、必ず誰かの役に立てる。

介護の職場はそんなあなたの力添えを待っているはずです。


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