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35歳になる女性です。
氷河期真っ只中に新卒となり、最初に就職した先は大手教育出版社でした。
一時はテレビCMなどもしており、名前は聞いたことがあるという人も少なくないと思います。
しかしそこは強烈なブラック企業で、最初の半年で同期が全員やめてしまいました。
私はなんとか頑張ったものの一年目で退職し、以後しばらく実家で無職生活をしていました。
その後零細企業に就職し現在に至っています。
新卒で超絶ブラック企業に就職。最初の半年で同期が全員辞める
その会社がブラックであることは、就職前から知ってはいたのです。
動機のほとんどもそうでした。
でも、名前はよく知られた大手だったし、ほかに正社員で採用されることもなかったので、その会社で働くことにしました。
私の場合、親が年配なのでフリーターや派遣は許されない雰囲気があったのです。
年配の親は労働環境がよかった昔のイメージがあるので、保険も年金もない非正規は問題外といった感じでした。
とにかく正社員になるために就職した会社ですが、半年も経たずに同期が全員やめてしまいました。
その支部には私も含めて8人新人がいたのですが、一年持ったのは私だけです。
とにかく営業ノルマがきつく、その日飛込みで契約が取れないと、朝礼などで「ツメ」られるのです。
社内では「激ヅメ」という言葉も使っていましたが、いわゆるモラハラであると今は思います。
ノルマを果たせず激ヅメにも耐えられず、一人残った私は結局ウツになりました。
診断が下ったわけではないのですが、眠れない、食欲がない、時々突然泣き出すなど、今思えばかなり危ない状態であったと思います。
ある日突然、会社に行けなくなった
それでも自分では辞めるつもりはありませんでした。
何より「とにかく三年続けなければ」という親の言葉が重かったのです。
私自身、たった一年で辞めてしまっては、今後の転職活動にも差しさわりが出ると考えていました。
しかしあるときから、会社に行くことができなくなってしまったのです。
甘えだという人もいるでしょうし、実際この経験がなかったら私も人に同様の言葉をかけるかもしれません。
しかし本当に朝起きられず、着替えても出社できない状態が続きました。
会社に行くことができても、営業に出た先で客先に入れず、本屋で時間をつぶすといった体たらくに陥ってしまいました。
結局退社し、家にいたのですが、居心地のよいものではありませんでした。
仕事に行け、正社員の仕事を見つけろとの圧力があるからです。
しばらくはゆっくりしたかったのですが、そんなわけにもいかず落ち着かない日々でした。
しかしおかしなことに、私はそのときバイトを探そうとはしなかったのです。
なぜか自分でも、どうあってもまた正社員として復職しなければと考えていました。
転職エージェントとの出会いが転機に!
そんな私に活力をくれたのはネットです。
ネットで、今は昔のように労働市場がよくないことを改めて自覚しました。
親の世代のような甘い考えでは、仕事はできないことを現実として認めたのです。
それからはバイトでもなんでもやっぱり働きたいと思うようになりました。
自立したいとは以前から考えていましたし、そのためにはやはり仕事は必要だと思ったからです。
以前は避けていた派遣にも関心を持ち、エージェントに登録し、いくつかの派遣先で仕事をさせてもらいました。
転機は、派遣先の営業さんから転職エージェントの話を聞いた時です。
同系列で正社員の斡旋をする事業があり、そちらに応募してみないかといわれたのです。
それは燃料系の営業職でした。
前職と同じ営業でしたが、私には渡りに船でした。
実際に経験してわかった転職エージェントの利点
結果、転職エージェントの紹介で再就職を決めたのですが、良かった点がいくつもあります。
ひとつは、エージェントには独自の情報があることです。
派遣の営業とも連動している転職エージェントには、地域の中小、零細企業とのコネが豊富にありました。
また、派遣などで社員が出入りしているため、会社の雰囲気も事前に知ることができたのです。
私が紹介されたのは、以前勤めていたような大手企業ではありません。
社員20名ほどの会社で、支社などひとつもないような規模ですが、残業もほとんどなく社内の雰囲気もおっとりしています。
私は営業職ですが、ルート営業なのでノルマもなく、もちろん「激ヅメ」などきいたこともありません。
規模の大きさだけが会社を測るものではないと、改めて感じています。
また、転職の際には自分だけでがんばるのではなく、転職エージェントのようなサービスを利用するのもひとつの手かと思います。
客観的に自分を見てくれて、売り込みもしてくれるので、面接も気持ちを楽にして臨むこととができます。
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