高卒ニートの就職

高卒の平均年収について【年齢・性別・職業別】

投稿日:2019年3月21日 更新日:

何らかの理由で高卒のまま仕事に出ている人は少なくなく、様々な業種や職種で高卒の人を見かけますよね。

一般的に高卒は年収が低いと言われており、大卒や専門卒と比較するとかなりの差が出てくると考えられています。

ただ実際にどの程度の差があるのか、高卒の平均年収がどの程度なのかよく知らないという人も少なくありません。そこで今回は、高卒の平均年収を様々な視点で紹介します。

目次

年齢別の高卒の平均収入

厚生労働省によると、20代から60代までの年齢で見た高卒の平均年収はおよそ280万円ほどだと発表されています。

20代高卒の平均年収

 例えば20代の社会人になりたての高卒の平均年収は150万円から180万円とされていて、短大卒の場合は170万円から200万円、そして大卒になると平均で200万円から230万円と大きく差が生じていることがわかりますよね。

月収に換算しても20代の高卒の平均年収はおよそ16万円ほどで、20代後半になっても平均年収はおよそ210万円程度までしか上がらないようです。

30代高卒の平均年収

 そこから30代になると、高卒であっても能力や経験などが認められれば昇給や昇格をする可能性が出てきますよね。そのため平均年収もおよそ230万円から270万円ほどに上がり、20代と比較すると50万円から100万円ほどの年収アップが見込めるようです。ただ30代の大卒の平均年収がおよそ350万円とされているため、この時点で100万円以上の差が生じていることが判明しています。

 このため30代以降の高卒労働者は転職を考える人も増えるようで、結婚をして家庭を持っている人は給料の伸び悩みに見切りをつけることが多い傾向があります。

40〜50代高卒の平均年収

 40代から50代の高卒の平均年収はおよそ320万円から370万円と、高卒の年収のピークに達します。

 管理職に就く人も増え、職種や業種、経験年数などによっては平均よりも高い年収を獲得している人もいますが、それでも大卒の平均年収と比較すると200万円以上の差があるようです。定年を迎える時期である60代になると年収も低下しやすく、およそ237万円と40代や50代と比較するとかなり下がってくることがわかりますよね。

このように年齢に応じて平均年収が推移しており、高卒の年収のピークは40代から50代までだとされています。

男女別の高卒の平均年収

高卒の平均年収は年齢によって異なっている以外にも、男性と女性の性別による年収の違いもみられています。

 例えば新卒であれば、男性の高卒の平均年収はおよそ261万円、そして女性の高卒の平均年収はおよそ251万円と10万円ほどの差が生まれています。

大卒や専門卒、短大卒の男性と女性であればどちらもおよそ320万円から280万円とそこまで大きな差が生じていないことから、新卒でも高卒の場合は男女差が生じやすいことがわかりますよね。

 その理由としては、女性の社会進出が進んできているものの未だに高卒の場合は男女の格差があるためではないかと考えらえています。

 新卒以降の平均年収に関しては、男性は年齢別の平均年収が指標となります。このため若い頃は200万円未満や300万円未満の平均年収であることが多く、40歳や50歳をピークにおよそ320万円から370万円ほどの平均年収を稼ぐことができるようです。

 女性の場合は男性の平均年収よりもやや低めに設定されていることが多く、40歳や50歳などのピーク時でもおよそ300万円から340万円ほどと低い傾向がみられています。全ての世代を統計した女性の高卒の平均年収としては、およそ313万円ほどだと言われています。

このように男性の高卒の平均年収は大卒などと比較してもどうしても低くなりがちですが、女性の高卒の場合は男性の高卒よりもさらに年収面が厳しい数値となっているのです。

職種や業種別の高卒の平均年収

ほかにも職種や業種によっても高卒の平均年収が異なっています。

 そんな中、最も高卒が稼げる業種として知られているのがIT企業です。実はIT企業は学歴よりも実務経験を重視して人を採用している傾向が強く、実務経験が豊富であれば高卒であっても大手のIT企業に正社員として採用されることもあると言います。IT企業で働く高卒の平均年収はおよそ532万円であり、一般的な高卒の平均年収を大きく上回っている点が特徴です。そのため、高卒でも大卒と同じように収入を得ることができる業種として注目を集めています。

 同じように実務経験を重視して人を採用している建築業も、高卒の平均年収がおよそ465万円の建築業です。

 こちらは実務経験だけではなく資格も重視している傾向があり、必要とされている資格を取得していれば年収1000万円を超えることも難しくはないとされています。特におすすめだと言われている資格は施工管理技士と呼ばれる国家資格で、高卒が高い年収を得るために必要不可欠な資格だと考えられているようです。

ほかにも製造業や運輸業なども高卒の平均年収が400万円を超えており、いずれも一般的な高卒の平均年収よりも高く設定されています。

ただいずれの業種や職種も激務である点が共通しているため、労働条件に注意する必要があります。それでも各種手当が充実している点や男性だけではなく女性も活躍できる業種や職種である点が、高卒にとっては大きな魅力です。

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