ニートの就職体験談

14年勤めた会社の倒産。34歳無職から印刷会社の事務職に就職できた体験談

投稿日:2017年10月21日 更新日:

男性、36歳、ついた職業は印刷会社勤務です。

私は高校卒業後、大学に行く予定でしたが、父親が倒れて家計を支えるために、働くことを余儀なくされました。

父親が入院し、残された母、4人の兄弟を支えるためには働くしかありませんでした。

そんななかでも夜間の大学に行くという選択肢もあったかもしれませんが、その時の自分の考えでは「無理だ」と思いました。

その時、勤めていたのは金属加工の小さな会社でしたが、残業は当たり前で、とても仕事と勉強の両立は無理だと考えたのです。

「落ち着いたらいつか大学に」と思って働いてきましたが、状況が安定してくると、次第にそういった志が失せてきました。

日々、無理なく過ごせればいいと、思うようになりました。

14年勤めた会社の突然の倒産

その金属加工の会社が突然、倒産したのは、私が働き始めて14年がたったころでした。

社長が亡くなって、息子が継いだのですが、その人がいい加減極まりない人で、不安定だった会社はますます傾いていきました。

会社は倒産し、私は33歳で無職となってしまいました。

その時、付き合っていた彼女がいて、結婚も考えていたので、次の仕事を探しましたが、なかなか見つかりません。

適当な条件の会社ならありましたが、結婚して家族を養うには物足りないところばかりでした。

その時初めて、学歴というものの大事さを思い知らされました。

「大卒」と「高卒」の差が、これほどまでにあるのかということを痛感しました。

あの頃、無理をしてでも大学に通っておけばと思いました。

その後、職探しを続けましたが、次第に私は心を病んでいきました。

引きこもり生活と見捨てなかった彼女

「うつ病」とまではいかないまでも、人と会うのが億劫になり、家族と食事をするのも嫌になり、いつも一人で自分の部屋で買ってきたものを食べるようになっていました。

月日だけが過ぎていき、私は「引きこもり」のような状態になりました。

友だちも離れていき、頼りになるのは、それでも私を見捨てなかった彼女ぐらいになりました。

不眠が続き、いっそのこと、死んでしまったら楽になるのではという思いが浮かび、それを彼女に話して叱咤激励されるという繰り返しでした。

少しでも社会に貢献できる喜びを知ったバザー

ある時、体の調子がよかったときに、住んでいるマンションでバザーがあり、隣人の人から、「手伝ってほしい」との打診があり、体調は優れなかったのですが、手伝うことにしました。

住人がさまざまな不要となったものを出品し、それをマンションの住人のみならず、近隣の人たちが買いに来るというものでした。

収益金は福祉施設に寄付することになっていました。

私は、一日、出品されたものを買いにくる人と接しました。

「これ欲しかったんだ」と品々を手に取り、お金を払っていく人々に触れる中で、経済活動に参加することの喜びを初めて感じた気がしました。

さらに、それで得られたお金が身寄りのない子どものために寄付されるということを考えたときに、自分の微力が少しでもだれかの役に立てると思い、もう一度頑張ってみようかなという思いが湧いてきました。

それを隣人の人に話したら、「仕事に復帰して頑張ってみたら」と言われました。

それまで自信を失い、後ろ向きな考えにとらわれていた私でしたが、自分というちっぽけな存在であり、力であっても、世の中のため、人のために役立てるということを感じたのでした。

転職サイトに登録し、就職活動を開始

勇気を出して、転職サイトを頼りに仕事を探しました。

どんな仕事をしたいというより、どんな仕事でも自分の存在を発揮したいという思いでした。

ある先輩からは「学歴とかは関係ない。本人のやる気次第だ。希望をもって頑張れ」と励まされました。

さまざな職種のさまざまな会社の面接に行きましたが、待遇とか給料とか、福利厚生について訊く前に、「社会の役に立ちたい、という思いで来ました。」と前置きして話しました。

そうしたところ、面接を受けた多くの会社から採用通知の話をいただきました。

結果的に、自分の希望する条件に最も見合っていた今の印刷会社に入ることができました。

社長を始め、社員の方々は皆いい方ばかりで、のびのびとやりがいをもって働いています。

まとめ

これまでを振り返るに、学歴とか、能力とか、経験とか、いろいろとその人その人の差はありますが、それをも凌駕するのは、本人の志であると思います。

自分の生活を守る為だけに働くのか、そうではなくて社会のため、人のために働こうという壮大な志をもっているのか。

仰々しい考え方かもしれませんが、今の時代、働く人に求められるのは、そういったダイナミックな精神性だと思っています。

-ニートの就職体験談
-, ,

執筆者:

           

あなたにおすすめの記事

関連記事

会社から突然の解雇通告!?1年後、41歳で貿易事務に再就職

私は40歳で初のリストラにあいました。長年勤めてきた会社でこのような仕打ちにあうとは、まさに青天の霹靂。予想だにしていなかったことでした。 辛い経験ではありましたが、唯一良かったと言えるのはそれを機に …

31歳職歴無しニートがパソコン入力のバイトから会計事務所の正社員になった話

私は現在37歳の男性ですが、31歳まで職歴が無くニート状態でした。 私の家は、とても裕福といえるほどではありませんでした。 しかし、両親共働きで、どちらかというとお金には不自由していない家庭だったと思 …

ブラックSEを何度も経験するも、34歳で大手SIer企業に正社員として再就職できた話

私は文系の大学を卒業した34歳の男性です。 現在の仕事はIT企業のSIerとして、ネットワークエンジニアとして、仕事をしています。 文系の学校を卒業したのにネットワークエンジニアとして就職できた理由は …

チャンスはある!27歳で自動車ディーラーを退職しまさかの警察官に再就職!

私は現在29歳の男です。 警察官として働いています。 ここでは自動車ディーラーとして働いていた私がどのようにして警察官にまでなったのかをお話したいと思います。 目次自動車ディーラーに就職するも上司から …

超ブラック消費者金融の外交員を27歳で退職し、運送系営業の管理職に再就職するまで

私は現在39歳男性で運送業の営業職(管理職)として仕事についております。 私が現在の職につくまでの間に一度転職を経験しております。 目次超ブラックだった消費者金融の取り立て係実家に戻りだらけつつ、トラ …

6年の引きこもりニート生活から脱出!25歳の無職ニートが配達アルバイトから正社員として採用されるまで

私は今現在31歳で独身一人暮らしをしています。 両親がいて3人姉弟の真ん中です。中学までは特に問題なく育ったと思います。 高校に入ったぐらいから家族とコミュニケーションをとる事を嫌がっていましたが、特 …

会社が倒産し30歳で無職に。友人の一言がきっかけで障害者の社会福祉施設に就職

私は現在33歳の男性ですが、30歳の時に会社が倒産し、その後未経験の福祉業界に就職できました。 きっかけとなったのは友人が福祉業界に携わっていて私に薦めてくれたことでした。 目次8年勤めた会社が倒産し …

26歳で退職し海外放浪を経てホテル受付スタッフとして再就職した話

私は都内のホテルの受付係として働いている31歳の女性です。 今回は私が前職を退職し、ニート期間を経て、再就職した体験をお話しします。 目次26歳で仕事にやりがいを感じられなくなり退職し、無職に2年間の …

キッカケはある芸能人!25歳職歴なしニートだった私が医療事務に就職できた体験談

私は29歳の女性です。 25歳まで実家でニートを続けていました。 そんな私ですが、リスペクトする人を持ったことから就職活動に励む気になったのです。 私が見つけたリスペクトする人と、私が就職に成功した医 …

アルバイト全員辞める。飲食店を26歳で退職し28歳で上場企業子会社に再就職成功!現在は個人事業主として生きる

私は大学生の時に一人暮らしをしており、生活のために居酒屋でアルバイトを始めました。 初めてのアルバイトだったこともあり、居酒屋で働くことが非常に楽しく、仲間もたくさんできました。 当時の店長はほぼ毎日 …