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零細企業とは?メリット・デメリット、合っている人・合っていない人を紹介

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日本は企業社会と言われ、日本全体の会社数は2019年現在で421万社。

この中で大企業の数は約1.2万社。残りの約419.8万社が零細企業や中小企業です。

つまり、日本全体で考えると実に99.7%が中小、零細企業ということになります。

従業員数においても全体の約7割の人間が中小、零細企業で働いています。

日本経済の屋台骨を支えているのはまさに、中小企業、零細企業であるといっても過言ではありません。

しかし、大企業に比べ、中小企業や零細企業は知名度も低く、時にはブラック企業の代名詞のように言われることもあります。

特に零細企業は企業社会では規模的に最下層に位置づけられているので、決して評価が高いとは言えません。

零細企業ってそんなに悪いものなのでしょうか。

そもそも零細企業ってどんな会社なのでしょうか。

零細企業ってどんな会社

零細企業は正式名では小規模事業者と定義付けされていて、具体的には5名以下の従業員を有する商業、サービス業者や従業員数20名以下の製造業者やそれに関連する業者となっています。

簡単に言えば家族経営の小さい会社やベンチャー企業などが代表的な零細企業ということになります。

零細企業には金銭的な定義はない

従業員数の定義だけを見れば吹けば飛ぶような小さな会社、今にも潰れそうな会社が零細企業というイメージが湧いててくるかもしれません。

しかし、意外にも金銭や保有資産についての定義はないのです。

資本金がいくらかとか、売り上げがいくらかとか、利益がいくらかとか、保有する土地などの資産価値がいくらかとかは零細企業の定義とは全く関係がありません。

極端なことを言えば、大企業並みの巨額の利益を上げていても従業員数が5人以下とか20人以下であれば零細企業ということになります。

ですから、零細企業の全てが「今にも潰れそうな小さな会社」「社員をこき使うモラルのないなブラック企業」という訳ではありません。

数は多くありませんが、巨額の収益を上げている「大企業並みの零細企業」も実際、存在します。

零細企業で働くメリット

あまりイメージが良くない零細企業ですが、実体は必ずしもイメージ通りではありません。

ここでは働く人間の視点から、零細企業のメリットをいくつか上げていきたいと思います。

仕事の実力がつき市場価値が高まる

零細企業は従業員数が少ないので、社員一人一人が何らかの付加価値を生み出し社会に貢献し、利益を生み出していかなければ生き残ることはできません。

つまり必然的に少数精鋭であることが要求されるので、従業員は即戦力にならざるを得ません。

大企業のように分業体制が確立していないので、どんな仕事でもこなさなければなりません。

企画書作成から飛び込み営業、伝票切から備品の購入まで、一人で何から何までやらなければならないことが多いのが零細企業です。

こういう環境に身を置くと、好むと好まざるにかかわらず、仕事の実力がつき、個人としての市場価値が高まります。市場価値が高まれば、転職や自分で起業もしやすくなるといえるでしょう。

自分の能力が発揮できる

また、人数が少ないので、社内での人間関係のしがらみとか年功序列も仕事には関係がありません。

年齢的な上下関係はありますが、それはあくまで礼儀、人間のモラルとして機能するだけですから、実力さえあれば、年齢に関係なく思う存分に仕事ができ、能力を発揮することができます。

それがまた実力を高め、さらに大きな案件をこなしていける能力を養成するという相乗効果が作用します。

社内の対応がスピーディー

零細企業は人数が少ない分、社内の人間関係やコミュニケーションも密で迅速です。

逆に密で迅速でならなければ、零細企業はやっていけません。

大企業のような社内用向け企画書を書いて各部署に根回しをし、長い会議をして課長や部長のハンコをたくさんもらい、稟議を上げるなどの煩わしさがありません。

雑談の中で口頭でアイデアを出し、その場で社長からOKをもらって企画が進むということもザラです。発案から実行までとにかくスピーディーです。

社内の人間関係のストレスが少ない

大企業などは人数も多いので、自分の意見や企画を反映させるまで手間ひまもかかり、人間関係にも気を使います。

仕事のストレスの多くは業務そのものよりも社内の人間関係のわずらわしさや難しさにあると言われる中で零細企業の場合は、人数が少ない分、そのストレスも少ないといえるでしょう。

なぜなら、人数が少ない分、社長とも毎日身近に顔を合わせ雑談をしたり、意見を言ったりできる仲なので、人間関係に大きなストレスを感じません。

逆にストレスを感じるような人間関係であれば即座に会社の経営に支障が起こり、改善されるはずです。

零細企業で働くデメリット

零細企業には仕事の実力がつく、個人としての市場価値が高まる等のメリットもありますが、零細企業であるがゆえのデメリットもあります。

経営に安定性がない

まず、経営に安定性がなく倒産の危機にさらされやすいというのが一番です。

大企業であれば、社内のチェック体制も整っていて、取引先も安定したところが多く、実績とブランドもあるので顧客の信頼が厚く支持をうけやすい。

何より、昔から付き合っている銀行や金融機関もあるので、いざ何かあった場合でもお金を借りたり、融資を受けたりすることができます。

一方、零細企業というのは社内のチェック体制など皆無に等しく、マネジメントも放漫なので、ひとたび間違った判断で間違った方向へ進めば暴走し、簡単に倒産する危険性があります。

実績と歴史に裏打ちされたブランド力がある訳でないので、いざ危機に陥っても金融機関が融資してくれない、お金を貸してくれないということもあります。

必然的に危機に陥った場合はそのまま潰れてしまう可能性が高くなります。

福利厚生が薄い

零細企業ゆえ、保険や住宅手当、交通手当てなどの福利厚生が充実していません。

零細企業の場合は経営を維持するための利益確保が最優先ですので、福利厚生にまで手を回す時間的、資金的余裕がありません。

少ない人員で事業を回し、利益を確保して事業資金の原資を作り、従業員に給与を払って経営を維持し、生き残っていくことが最優先課題です。

従業員の福利厚生面にまで労力を割く余裕がないというのが実情です。

給料が安い

給料が高い零細企業もありますが、その割合は決して高くありません。

身も蓋もない言い方になりますが、大企業や中小企業に比べ、零細企業の多くは給料が安いというのが現実です。

大企業の場合は潤沢な資金を持ち、事業内容の規模も大きいので従業員に還元する給与も比較的高めです。

しかし、零細企業の場合は資本金も少なく、事業内容も小さいのでどうしても稼ぎ出す利益が規模としては少なく、従業員の給与も低くなりがちということになります。

零細企業で働く場合は給与面以外に、そこで働く自分のモチベーションというものが重要なポイントになってきます。

離職する可能性が高い

経営に安定性がなく、福利厚生も薄く、給与も安いということであれば自分なりの目的とかモチベーションを持たない限り、どうしても離職する可能性が高くなります。

また、それ以外でも人数が少なく、社内の人間関係が強すぎるがゆえ、いったん人間関係でトラブルが起こると修復不可能になり、会社を辞めざるを得ないという傾向も強まります。

特に零細企業は何事も社長次第ということもあり、社長との人間関係が悪化すると、どこにも逃げ場がないだけに致命的です。

大企業であれば違う部署に異動や転勤という手段もとれますが、零細企業の場合はそうもいきません。これは人間関係が濃すぎるがゆえのデメリットの最たるものです。

零細企業が合っている人、合っていない人

零細企業がどのようなものかメリット、デメリットを簡単に見てきましたが、双方を踏まえた上で零細企業向いている人、向いていない人を考えてみたいと思います。

零細企業に向いている人

零細企業は高度に組織化されていないため、分業体制が整っておらず、色んなことを自分でやらなければなりません。

極端な話題、飛び込み営業から伝票切、備品の購入まで雑多な業務を一人でやらなければならない場合も往々にあります。

これを面倒くさいと感じる気持ちが強いか成長できるチャレンジと考えれる気持ちが強いかで向き不向きが分かれます。

モチベーションの強い人

零細企業の多種多様な雑多な業務を自分の成長のための試練と捉え、ここで自分の市場価値を高め、更にステップアップして転職、もしくは起業の糧とするなど明確な目的意識を保ち続けることのできる人は零細企業に向いています。

チャレンジ精神のある人

零細企業は現状に安住してしまえば、大企業より早く衰退していきます。

実際、零細企業が未来永劫、零細企業である訳ではありません。

潰れるか、規模が拡大し大きくなっていくか二つに一つです。

今の大企業はかつての零細企業であるということを考えれば、零細企業が生き残るには絶えずチャレンジし続けることが運命づけられています。

そして、それはそこで働く従業員にも同じことが求められます。

色々なことをやってみたい人

これは、零細企業の一人でこなさなければならない多種多様な業務を試練ととらえるかどうかということではなく、色々な自体に面白味を見出せるかどうかということです。

同じような仕事を朝から晩までやるのに退屈して面白みを感じない人、例えば朝は飛び込み営業をやって、帰ってきて別の案件のデスクワークをして、午後は伝票を切って、違う取引先の目星をつけるなど、仕事に変化をつけて楽しめる人は零細企業向きです。

零細企業に向いていない人

零細企業というのは基本的に経営が不安定です。刺激はあるかもしれませんが、常に転覆や遭難の危機にさらされている大海に浮かぶ小舟のようなものです。

安定志向、堅実な人生を歩みたい人

人生にあまり波風を立てなくない、安定した生活や人生を望んでいる人ははっきり言って零細企業には向いていません。これはもう言うまでもないことですね。

零細企業自体が安定とか堅実とは無縁の存在ですので、そこに安定性を求めるのは土台無理な話です。

スペシャリスト志向の人

一つの仕事にこだわりが強すぎるスペシャリスト志向の人も零細企業には向いていません。

雑多な仕事を一人でこなさなければならないのが零細企業です。

「私は会計学を学んだので、経理しかしません」とか「人と話すのは苦手なので事務職でお願いします。」とか、自分の得手、不得手や専門性にこだわりが強すぎる人に零細企業は厳しいです。

プライドの高い人

「こんな小さな会社で働くのはプライドが許さない」とか「こんな小さな仕事ができるか。」などと自分に対するプライドが高い人も零細企業には向いていません。

これは高学歴に人間によく見られる傾向です。

高学歴ゆえ周囲からの評価も高く、自分に自信があり過ぎる人や、自意識過剰で物事をネガティブに捉える傾向の強い人はどうしても、零細企業を低く見がちで、零細企業の仕事に価値を見出すことが難しくなります。

零細企業のタイプを見極めることが重要

安定志向ではなく、チャレンジ精神があって、市場価値を高め、ステップアップして転職とか、独立、起業への可能性も考えるなら零細企業での勤務は自分を高めるトレーニングになります。

しかし、全ての零細企業がそれに当てはまるとは限りません。

典型的な家族経営で同族の権益維持と現状維持に汲々とした排他的な零細企業は避けるべきです。

また、社長が超ワンマンで従業員に無理なノルマを課し、サービス残業を強制し、職場が疲弊していたり殺伐とした雰囲気のいわゆるブラック企業のような零細企業も問題です。

働き手の立場から見たよき零細企業とはまず経営者にモラルがあって、ブレナイ理念があることです。

零細企業ですから、営業面でも資金面でも、人材面でも足らないところはたくさんあります。

時には無理な仕事とか、会社の将来に不安を感じるような厳しい局面に遭遇したりもします。

それでも経営者が常識人で従業員を搾取していないと感じることができれば、そこは「いい零細企業」と言えるでしょう。

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