22歳の私が1年間のニート生活を経て介護職に就いた話

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私は、大学卒業後、21歳の時に家電量販店に就職しました。

しかし、当時の家電量販店はインターネットの台頭により、売り上げが急激に落ち込んでいる時期でした。

1人ひとりに課せられる、厳しい売り上げノルマ

達成できない職員には、インカム越しに店長からの怒号が飛んできます。

私は、店頭販売だけではノルマを達成できなかったので、友人や家族に買ってもらうよう頼み込み、何とか切り抜けていました。

しかし、それも長くはもちませんでした。

売り上げが伸びない日々が続き、プレッシャーに耐え切れなくなった私は、入社1年で退職してしまいました。

実家に戻り、失業保険をもらいながら生活を始めることになったのです。

ノルマから解放されたし、少しだけ休憩して、次の就職先を見つけて働こう

私は気楽にそう考えていました。

まさかその休憩が1年間にも及ぶものになるとは、想像もしていなかったのです。

ニート生活の始まりとオンラインゲームとの出会い

ニート生活を始めてまもない頃、母親より、公務員の試験や介護の資格を取得してはどうかと提案されました。

「何か行動しなければ」という気持ちはあったので、言われるがまま公務員の予備校に申し込みました。

また、社会福祉士という介護関係の国家資格の受験資格を持っていたので、1年後に受験することにしました。

それらと同時期に、趣味の1つであったオンラインゲームを始めました。

以前は就寝前の暇つぶしとして遊んでいたゲームですが、時間に余裕ができたこともあり、次第に毎晩遅くまでゲームに興じるようになりました。

公務員の予備校に通うも・・・

公務員の予備校に通うことになり、授業が始まりました。

初めのうちは中学校の復習のような授業内容で、懐かしさもあり、積極的に勉学に励んでいました。

しかし、勉強が進むにつれて内容が難しくなり、ついていけなくなった私は、勉強に嫌気がさすようになりました。

「こんなことがやりたいんじゃない。もっとやりたいことが他にあるはずだ」

と自分に言い訳するようになり、結局通い始めてわずか1ヵ月で勉強意欲が底をついてしまいました。

体裁を取り繕うための勉強など、続くわけがなかったのです。

それから、予備校に通うふりをして家を出て、ゲームセンターやファミリーレストランで時間を潰すことが増えました。

ついにはそれも面倒くさくなり、「もう予備校に行くのは辞めた」と母親に伝えました。

ニート生活の絶頂期、ゲームと現実の世界が逆転

予備校を辞めてからは、趣味のオンラインゲームにのめり込みました。

オンラインゲームはプレイすればするほど活躍できます。

活躍して、人に褒められるゲームの世界は、私にとって一番居心地が良い場所でした。

午後4時に起きて、ゲームをして、午前4時に寝る。

そのような昼夜逆転の暮らしを半年ほど続けました。

その期間、家族とゲームで知り合ったネット上の友人以外と、まともな会話を交わした記憶がありません。

完全にゲームと現実の世界が逆転していたのです。

ニート生活に転機!?社会福祉国家試験を受けるも…

そのような自堕落な生活を続けていた私にも、転機が訪れました。

1年前より予定していた、社会福祉士国家試験を受験したのです。

結果は不合格。

それもそのはず、部屋の床には新品同様の参考書が転がっているのですから。

公務員の予備校も辞め、資格受験も失敗し、ニートを続ける口実もなくなりました。

この事実を認識してから、私は毎日迫りくる危機感と焦燥感に押しつぶされそうになりました。

母親からの「働いてほしい」という視線も、日が経つごとに強さを増していきます。

もうニートはやめよう。働くことでこれらの重圧から解放されたい

これが、私が働くことを決めた動機です。

何でもいいから働こう。ハローワークから始めた就職活動

「何でもいいから働こう」

そう決意した私はハローワークに行き、求人を探しました。

しかし、いざ求人情報を眺めてみると、希望職種は経験や資格が必要なものばかり。

とても採用される気がしません。

新卒で入った会社をたった1年で辞めて、その後1年間ニート。

こんな人材を雇ってくれる企業があるのだろうか。

私は採用試験を受ける前からすっかり自信をなくしてしまいました。

それでも、ニートから脱出しなければと自分に言い聞かせ、求職活動を続けました。

介護職との出会いと1日職場体験

ある日、ハローワーク内にある福祉分野の求人相談コーナーに足を運びました。

社会福祉士の受験資格を持っていることもあり、福祉関係の仕事には以前から興味を持っていたのです。

相談コーナーの職員にその旨を伝えると、一度介護施設で職場体験をしませんか?と提案されました。

介護の仕事は一部で「3K(きつい、汚い、危険)」と呼ばれていることは有名です。

正直に言うと、私も良いイメージを持っていませんでした。

しかし、今の私に選択権はありません。

認知症の高齢者が暮らす介護施設に、1日職場体験をすることを決意しました。

未経験ニートでも介護職の正社員として就職できた

1年ぶりの労働、そして、初めての介護の仕事は、予想を遥かに超える過酷さでした。

しかし、仕事中に、利用者や職員の方々から「ありがとう」と何度も声をかけてもらう度に、「こんな私でも誰かの役に立てる仕事があるのだ」と実感し、「この仕事なら続けられるかもしれない」と考えるようになりました。

その後、介護の求人を探し、介護施設の採用試験を1社受けました。

介護業界は売り手市場であることも影響してか、未経験、ニート歴ありの私でも、「頑張り次第だよ」とすぐに正社員として採用してもらうことができました。

まとめ

近年では人材不足のニュースなどが相まって、介護職に対するネガティブな意見が多くみられます。

しかし、介護の仕事の良し悪しは自分で体験してみなければわかりません。

少しでも介護の仕事に興味がある人は、ハローワークが企画する職業訓練や職場体験などに参加して、介護の世界を覗いてみることをお勧めします。

もしかしたら、ニート脱出の糸口となるかもしれません。

 

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